韓国鉄道公社392000系電車
韓国鉄道公社392000系電車 (かんこくてつどうこうしゃ392000けいでんしゃ)は、大慶線での運行のために導入された韓国鉄道公社の通勤形車両である。
韓国鉄道公社392000系電車 | |
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基本情報 | |
運用者 | 韓国鉄道公社 |
製造所 | 現代ロテム |
製造年 | 2023年 | - 2024年
製造数 | 9編成 (18両) |
主要諸元 | |
編成 | 2両編成 |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 交流25,000 V 60 Hz |
最高運転速度 | 100 km/h |
設計最高速度 | 110 km/h |
起動加速度 | 3.0 km/h/s |
減速度 | 3.5 km/h/s |
減速度(非常) | 4.5 km/h/s |
全長 | 21,085 mm |
車体長 | 20,470 mm |
全幅 | 3,200 mm |
車体幅 | 3,120 mm |
車体高 | 3,750 mm |
床面高さ | 1,150 mm |
車体 | ステンレス車体 |
台車 | ボルスタレス台車 |
車輪径 | 860 mm |
主電動機 | かご形三相誘導電動機 |
制御装置 | IGBT素子VVVFインバータ制御(現代ロテム製造/三菱電機技術供与)1C4M方式 |
制動装置 |
回生ブレーキ併用 電気指令式空気ブレーキ |
保安装置 | ATP、ATS |
2両編成9編成の計18両が試運転中。
概要
編集2024年12月14日に開業した大邱圏初の広域電鉄用の車両。また、ライトレールを除き大型車両の中では初の2両固定編成となる。車両は現代ロテム製最新型の「チュドゥンイ[1]」の後期タイプ[2]となっている。
全車が電動車となっているが、それぞれ先頭車側の台車は付随台車、内側の台車は電動台車の、0.5M方式を採用しており実質1M1Tとなっている。
なお、今まで導入されてきた車両の保安装置は日立レールやボンバルディア、シーメンスなどの外国から輸入する形で導入していたが、この車両は国産型となる韓国型列車制御システム「KTCS-2」を採用した。これは欧州規格対応信号システムのETCSをベースとし、無線通信網を韓国第4世代無線通信網(LTE-R型)にアレンジしたものである。そのため、ETCSシステムと互換性があり、KTCS-2はETCS Level 1(日本のATS-Pに相当)とETCS Level 2(日本のデジタルATCに相当)に対応するが、大慶線ではETCS Level 1のみ使用される[3]。
全編成が大邱車両事業所に所属。
脚注
編集- ^ 韓国語でくちばしの意。クラッシャブルゾーンを設ける際のスペースを確保したため、先頭車両の全長がくちばしのように長くなったため、現地の鉄道ファンから呼称されている。
- ^ 前期型とは異なり、車体塗装や車内など各種仕様が異なっている。
- ^ “현대로템, 한국형 열차제어시스템 본격 운행 돌입” (朝鮮語). 현대자동차그룹. 2024年12月21日閲覧。