青根ヶ峰

奈良県吉野郡吉野町にある山

青根ヶ峰(あおねがみね)は大峰山脈北部、奈良県吉野郡吉野町吉野山最南端にある標高858mの。山頂に三等三角点がある[1]

青根ヶ峰
奈良県吉野郡吉野町宮滝から撮る
青根ヶ峰(中央の一番奥)
撮影地:吉野町宮滝
標高 857.9 m
所在地 日本の旗 日本
奈良県吉野郡吉野町川上村
位置 北緯34度20分29秒 東経135度53分17秒 / 北緯34.34139度 東経135.88806度 / 34.34139; 135.88806座標: 北緯34度20分29秒 東経135度53分17秒 / 北緯34.34139度 東経135.88806度 / 34.34139; 135.88806
山系 大峰山脈
青根ヶ峰の位置(日本内)
青根ヶ峰
青根ヶ峰の位置
プロジェクト 山
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概要

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山頂は吉野町と川上村の町村境で黒滝村境も程近い。金峰山と呼ばれた連峰の一部で吉野熊野国立公園に属し世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」の大峯奥駈道が山頂近くを通る。奥駈道の分岐には大峰山の「従是女人結界」の碑が残る。万葉集には

み吉野の 青根が峰の 苔蓆(こけむしろ) 誰か織りけむ 経緯(たてぬき)無しに
作者未詳、巻7・1120

と詠まれる。

古来より水分山(みくまりやま)とも呼ばれた神奈備山で、山の水は東へ流れると音無川となり蜻蛉の滝を経て吉野川に注ぐ、北は喜佐谷川、万葉集に歌われる象の小川(きさのおがわ)で桜木神社を通り吉野宮跡とされる宮滝の対岸で吉野川に注ぐ、西は秋野川となり下市の町並みを通り吉野川に注ぐ、南は脇川で黒滝川、丹生川となり五條市で吉野川に注ぐ。

近くにある大峯奥駈道の靡(なびき)愛染の宿は現在では宝塔院跡とも呼ばれている。明治の廃仏毀釈まではこの付近に安禅寺という寺院があり多宝塔、四方正面堂、安禅寺蔵王堂などの建物が点在していた。安禅寺蔵王堂にあった本尊の身の丈4m余りの蔵王権現立像(重要文化財)は現在は金峯山寺蔵王堂の内陣に客仏としてまつられている。

また周辺は吉野山の奥千本にあたり、金峯神社や、西行が俗世を離れ暮らした西行庵などもある。松尾芭蕉もこの付近を訪れ苔清水(とくとくの清水)に句を残す。


アクセス

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吉野大峯ケーブル自動車のバス路線が奥千本口まで運行されている。奥千本口からは徒歩で、金峯神社を経て直線コースで上り約40分。

注釈

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  1. ^ 三角点の点名は西川で基準点コードTR35135470101。詳しくは国土地理院、基準点成果等閲覧サービス[1] を利用のこと

関連項目

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