雲版(うんぱん)は、主に仏教寺院で合図のために使用される楽器雲板とも表記する。火版、長板、打板あるいは斎板とも称する。

雲板

概要

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または青銅製の金属板で、の形をしていることからこの名がある[1]。もともとは中国の官署で使用が始まり、の時代に現在の形が成立したとみられる。鎌倉時代禅宗の伝来とともに日本に持ち込まれた。庫裡や斎堂(食堂)で粥座(朝食)を知らせるのに用いられるほか、座禅の合図に用いられることもある。雲の形をしているのは火を用いる庫裡などにおいて鎮火の縁起担ぎのためであるという。日蓮宗浄土宗でも使用されることがある。

脚注

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  1. ^ 雲版”. 曹洞宗近畿管区教化センター. 2021年5月8日閲覧。

参考文献

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  • 禅学大辞典編纂所編『新版 禅宗大辞典』p.75 1985年
  • 今泉淑夫 編『仏教史大辞典』p.54 1999年