雲母摺
浮世絵の版画手法のひとつ
雲母摺(きらずり)は、浮世絵に施した版画手法のひとつ。岩絵具に細かく砕いた雲母を混ぜて膠液で溶いて使用し、版木を用いて特色として刷る場合は背景色に応じて、白雲母摺、黒雲母摺、紅雲母摺と呼ばれる[1]。そのほかに細かな装飾には合羽摺を用いて[2]、膠分を増し粘着度を高めた絵具を刷毛で型紙に塗りつけて施す。
出典
編集関連資料
編集- 東洲斎写楽、山口桂三郎『写楽 : 春章・春好・春英・艶鏡』ぎょうせい〈名品揃物浮世絵5〉、1991年。ISBN 4324024901、NCID BN06681030。
- 喜多川歌麿、下村良之介『歌麿』新潮社〈とんぼの本〉、1991年。ISBN 4106019965、NCID BN06969298。
- 内田千鶴子『写楽・考』三一書房、1993年。ISBN 4380932125、NCID BN09238415。
- 中嶋修『「東洲斎写楽」考証』彩流社、2012年。ISBN 9784779118067、NCID BB10187714。
- 島谷弘幸 (編)『料紙と書 : 東アジア書道史の世界』、思文閣出版、2014年。ISBN 9784784217489、NCID BB15345095。
- 町田恵一『江戸前期上方色摺史の研究 : グローバルな進化の過程の下で』印刷学会出版部、2017年。ISBN 9784870852228、NCID BB2376294X。