雑事秘辛(ざつじひしん)とは、中国の小説。3巻。漢の桓帝が大将軍乗高のむすめ瑩を冊立して、后とした次第を叙したもの。漢代の作ともいい、明代の楊慎の作である(沈徳符、野獲編23、四庫提要)ともいう。作中、朝廷の使者である呉姁が、勅を奉じて、梁商の第にのぞみ、皇后の燕処で身体検査をおこなうくだりは、後人の最も歎賞するところであり、文辞もまたすこぶる奇艶をきわめているが、一方で、はなはだ穢褻の嫌があるともされ、性愛文学作品としても読まれる。漢魏叢書所収(ただし三十八種本には無い)。
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