阿部勝征

日本の地震学者

阿部 勝征(あべ かつゆき、1944年8月23日[1]2016年9月9日)は、日本地震学者東京大学名誉教授。地震予知総合研究振興会長

阿部 勝征あべ・かつゆき
人物情報
生誕 (1944-08-23) 1944年8月23日
東京都
死没 (2016-09-09) 2016年9月9日(72歳没)
東京都清瀬市
肺がん
国籍 日本の旗 日本
出身校 東京大学理学部地球物理学科
学問
研究分野 地震学
研究機関 東京大学地震研究所
学位 理学博士
学会 日本地震学会
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経歴・人物

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東京都生まれ。東京大学理学部地球物理学科卒業、東京大大学院博士課程を修了後、北海道大学助教授、米カリフォルニア工科大学上級研究員や東京大学地震研究所教授などを歴任した[2]。海底の断層がずれ動くことで津波が起こるという仕組みを解明した。2007年に東京大学名誉教授[3]

1995年から地震防災対策強化地域判定会委員に入り、2008年から2016年まで同会の会長を務め、東海地震の観測・予知に関わる[4]南海トラフ地震や首都直下地震の想定の検討でも中心的役割を担い、2008年には、防災功労者として内閣総理大臣から表彰された[5]

2011年の東北地方太平洋沖地震東日本大震災)当時は、政府の地震調査委員会の委員長を務めていた。阿部自身は東日本大震災について、「(マグニチュード9クラスの大地震が)東北地方で起こるとは想定できなかった」という見解を示している[6]

2016年9月9日、東京都清瀬市の病院にて肺がんのために死去[1][4][7]。72歳没。没後に叙正四位瑞宝中綬章追贈[8]

2017年、第68回「日本放送協会放送文化賞」を受賞[9]

主要論文

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脚注

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  1. ^ a b 会長逝去のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)地震予知総合研究振興会、2016年9月12日http://www.adep.or.jp/news/oshirase/oshirase160912.pdf2016年12月3日閲覧 
  2. ^ 12月6日(火) 第7回銀杏講演会のおしらせ(阿部勝征 東大名誉教授) 東京銀杏会
  3. ^ 副理事長 阿部勝征”. NPO法人 環境防災総合政策研究機構. 2016年9月16日閲覧。
  4. ^ a b “阿部勝征氏が死去 東海地震判定会前会長”. 静岡新聞NEWS. 静岡新聞 SBS アットエス. (2016年9月13日). http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/281221.html 2016年12月3日閲覧。 
  5. ^ 阿部勝征名誉教授 防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞 東京大学 2008年9月2日
  6. ^ 東日本大震災の概要』(PDF)(プレスリリース)長崎県総合防災ポータルhttp://www.pref.nagasaki.jp/sb/preparation/008/minaosi1/1-2.pdf2016年12月3日閲覧 
  7. ^ “阿部勝征氏死去 地震・津波研究の第一人者”. 産経ニュース. 産業経済新聞社. (2016年9月13日). https://www.sankei.com/article/20160913-YIZSMYWV2NIS3CGXY3BBLIRGYU/ 2016年12月3日閲覧。 
  8. ^ 『官報』6883号(平成28年10月21日)
  9. ^ 放送文化賞 日本放送協会

外部リンク

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