阿部公彦
阿部 公彦(あべ まさひこ、1966年11月3日[1] - )は、日本の英文学者、文芸評論家、東京大学教授。Ph.D.(ケンブリッジ大学、1997年)。神奈川県横浜市出身。
略歴
編集学歴
編集- 1985年3月:静岡聖光学院高等学校卒業
- 1989年3月:東京大学文学部卒業(英語英米文学専修課程)
- 1992年3月:東京大学大学院人文科学研究科英語英米文学専攻修士課程修了
- 1997年5月:ケンブリッジ大学大学院英語英米文学専攻博士課程修了.博論はWallace Stevens and the Aesthetic of Boredom 「ウォレス・スティーヴンズと退屈の美学」
教歴
編集受賞歴
編集主義・主張
編集著書
編集単著
編集- 『モダンの近似値――スティーヴンズ・大江・アヴァンギャルド』松柏社、2001年
- 『即興文学のつくり方――オスカー・ワイルド、T・S・エリオット、W・C・ウィリアムズ、W・H・オーデン、ピーテル・ブリューゲル、チャールズ・トムリンソン、夏目漱石、小島信夫、大岡信、蓮實重彦、村上春樹、野球、サッカー』松柏社、2004年
- 『英詩のわかり方』研究社、2007年
- 『スローモーション考――残像に秘められた文化』南雲堂、2008年
- 『英語文章読本』研究社、2010年
- 『小説的思考のススメ――「気になる部分」だらけの日本文学』東京大学出版会、2012年
- 『文学を〈凝視する〉』岩波書店、2012年
- 『詩的思考のめざめ――心と言葉にほんとうは起きていること』東京大学出版会、2014年
- 『英語的思考を読む――英語文章読本II』研究社出版、2014年
- 『善意と悪意の英文学史――語り手は読者をどのように愛してきたか』東京大学出版会、2015年
- 『幼さという戦略――「かわいい」と成熟の物語作法』朝日選書、2015年
- 『名作をいじる 「らくがき式」で読む最初の1ページ』立東舎、2017年
- 『史上最悪の英語政策―ウソだらけの「4技能」看板』ひつじ書房、2017年
- 『理想のリスニング 「人間的モヤモヤ」を聞きとる英語の世界』東京大学出版会、2020年
- 『英文学教授が教えたがる 名作の英語』文藝春秋、2021年
編著
編集- 『しみじみ読むイギリス・アイルランド文学(現代文学短編作品集)』松柏社、2007年
- 『夏目漱石スペシャル 「文豪」を疑う 100分de名著』2019年3月放送テキスト、NHK出版
監修
編集- 『世界の文豪の家』X-Knowledge、2016年(共同監修:阿部賢一、楯岡求美、平山令二)
翻訳
編集- フランク・オコナー『フランク・オコナー短編集』岩波文庫、2008年
- バーナード・マラマッド『魔法の樽 他十二篇』岩波文庫、2013年
- ダイナ・フリード『ひと皿の小説案内――主人公たちがたべた50の食事』マール社、2015年(監修・翻訳)
脚注
編集- ^ 『文藝年鑑』2016
- ^ 2013年度 芸術・文学部門 Literary and Art Criticism 選評 阿部 公彦 (あべ まさひこ) 『文学を〈凝視する〉』
- ^ “英語民間試験 見送り 憤り、戸惑い 高2「振り回された」”. 東京新聞 (2019-11-). 2019年11月8日閲覧。
- ^ 大学入試の民間試験導入は日本人を「英語帝国主義」の最底辺にする! ネイティブ信仰の罠 デイリー新潮 (週刊新潮 2019年11月14日号掲載、2019年12月5日閲覧)
外部リンク
編集- 阿部公彦 研究室 - 公式ホームページ
- 阿部公彦 (@jumping5555) - X(旧Twitter)
- 東大文学部
- 准教授 阿部 公彦 (英語英米文学研究室)
- 楽しくて危険な文学の魅力 - SEKAI