阿知

岡山県倉敷市にある町丁
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阿知(あち)は、岡山県倉敷市にある町丁である。一丁目から三丁目からなる。いわゆる「倉敷駅前」と呼ばれる一帯で、倉敷駅南側周辺に位置する。郵便番号は、710-0055(倉敷郵便局管区)。総人口は1137人、世帯数は611世帯[1]

阿知
倉敷駅南口
倉敷駅南口
日本
都道府県 岡山県
市町村 倉敷市
人口
2011年(平成23年)6月30日現在)
 • 合計 1,137人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
710-0055
倉敷駅前の風景

地理

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一丁目から三丁目からなり、JR倉敷駅南側一帯にあたる。鶴形山の北西に位置し、同市の中心市街地の中枢であり、駅前繁華街となる商業地域、および業務地域である。複数の商店街を形成しており、また中央部を倉敷駅から南に市道古城池(通称・中央通り、元町通り)が通る[2]

かつては倉敷で最も活況を呈した商店街を要し、周辺は大変賑わったが、近年は郊外型の店舗の隆盛により、空洞化が問題とされている。一方で、それを打破すべく朝市の三斎市などが催されて賑わっている[2]

商店街

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中央通り東側
中央通り西側

歴史

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中世後期までは島嶼の北端で、周囲は吉備の穴海の西部にあたる「阿知の海」と呼ばれる海域であった。当地は島嶼北西端付近の沿岸地域であった。しかし、宇喜多秀家の命により家臣の岡利勝が指揮し、早島から当地のある島嶼を経て現在の倉敷市酒津付近まで堤防(通称・宇喜多堤)を築き干拓を行った。以来、本土と陸続きとなっている[3]

昭和47年、栄町・新栄町・元町・浜田町・戎町・宮坂町・旭町・平和町・阿知町などの町区(旧町割)を統合・整理して、阿智神社およびかつての阿知の海に由来し「阿知」と命名された。都市計画街路整備に順応し区画され、丁目も設定された[2]

丁目別人口・世帯数

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倉敷市の住民基本台帳による統計(平成23年6月末)。

丁目 人口 男性人口 女性人口 世帯数
一丁目 101 45 56 68
二丁目 478 223 255 256
三丁目 558 239 319 287
総計 1,137 507 630 611

行事・イベント等

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脚注

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  1. ^ 倉敷市の住民基本台帳による統計(平成23年6月末)
  2. ^ a b c 巌津政右衛門 『岡山地名事典』(1974年)日本文教出版社
  3. ^ 下中直也 『日本歴史地名大系34巻 岡山県の地名』平凡社(1981年)

参考文献

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  • 岡山県大百科事典編集委員会編集『岡山県大百科事典』山陽新聞社(1979年)
  • 巌津政右衛門 『岡山地名事典』日本文教出版社(1974年)
  • 下中直也 『日本歴史地名大系34巻 岡山県の地名』平凡社(1981年)
  • 黒田茂夫『県別マップル33 岡山県広域・詳細道路地図』昭文社(2010年)

座標: 北緯34度35分57.5秒 東経133度46分1.6秒 / 北緯34.599306度 東経133.767111度 / 34.599306; 133.767111