阿三
概要
編集阿三は紅頭阿三(赤い頭のアサン)ともいう。当時上海の租界地域の治安を確保するため、欧米各国はインド人を警察官として雇用した。巡査はシク教徒でもあったので識別のために頭に赤いターバンを巻いていた。
中国人は、巡査たちが上司などとの応答でよく英語の「a sir」(中国人にはアサンに聞こえた。また「阿」には日本語の敬称「~ちゃん」という意味もある)を使っていたので「紅頭阿三」・「阿三」と呼ぶようになった。
現在でも一部の中国人がインド人を指すときにこの言葉を使う。また同様にインド人警察官が多かった香港では、インド人を指して「阿差(アチャー、差は広東語で差人=警官の意)」と呼ぶ言葉があるが、今日では蔑称とされている。