闘神祭
闘神祭(とうしんさい)は、アーケードゲームにおけるエレクトロニック・スポーツの大会。主催はタイトー、2020年よりNTTe-Sportsとの共催[1]。
本項では、2020年より始まった派生イベント「Tournament of the Masters」についても記載する。
概要
編集タイトーが自社製品『NESiCAxLive』のプロモーションの一環として、2015年より開催。全国のゲームセンターにて予選を行い、予選突破者が決勝大会にて雌雄を決するという、かつて開催された闘劇の後継とも呼べるイベントである(スタッフには元闘劇スタッフもいる[2])。
当初は対戦型格闘ゲームのみの大会だったが、2017年大会よりアクションゲームやドライブゲームなどが種目に加わり、2020年大会では音楽ゲームとアクションパズルが新たに加わった。
大会は、全国のゲームセンターにて予選を開催し決勝進出者を決める「Champions Cup」と、ゲーム内のポイントランキング上位者などから参加者を選出する「1Day Match Carnival」のふたつのカテゴリーが開催される。
タイトーe-ARCADE SPOTS担当の椎木庄平がプロデュースを務めていた[2]が、2022年よりタイトーがTAITO STATION Tradzを結成しBEMANI PRO LEAGUEに参戦。椎木がTradzマネージャーとなり[3]、以降闘神祭は開催されていない。
大会
編集-全国 格ゲ段位争奪戦-闘神祭2015
編集2015年開催の大会。決勝大会は10月18日、TFTホール1000にて開催された。全4種目。
全国の予選のほか、各タイトルの関連する大会の上位入賞者に特別枠が設けられた[4]。
- ウルトラストリートファイターIV(カプコン)
- BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA-(アークシステムワークス)
- ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(アトラス、アークシステムワークス)
- ニトロプラス ブラスターズ -ヒロインズ インフィニット デュエル-(ニトロプラス、エクサム)
闘神祭2016
編集2016年開催の大会。決勝大会は10月15 - 16日の2日間、TFTホールにて開催された。
本大会より、全国予選を経る「Champions Cup」のほか、当日エントリーを中心とした「1Day Match Carnival」カテゴリを追加。Champions Cupが6種目、1Day Match Carnivalが5種目の全11種目。NESiCAxLive以外のプラットフォーム作品も種目に加わり、純然たるゲーム大会の色合いが強くなった。
Champions Cup
編集- ウルトラストリートファイターIV(カプコン)
- BLAZBLUE -CENTRALFICTION-(アークシステムワークス)[注釈 1]
- ニトロプラス ブラスターズ -ヒロインズ インフィニット デュエル-(ニトロプラス、エクサム)
- 電撃文庫 FIGHTING CLIMAX IGNITION(セガ・インタラクティブ)
- GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-(アークシステムワークス)[注釈 1]
- 鉄拳7 FATED RETRIBUTION(バンダイナムコゲームス)
1Day Match Carnival
編集- ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(アトラス、アークシステムワークス)[注釈 1]
- UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[st](アークシステムワークス)[注釈 1]
- THE KING OF FIGHTERS XIII CLIMAX for NESiCAxLive(SNKプレイモア)
- CHAOS CODE -NEW SIGN OF CATASTROPHE-(アークシステムワークス)
- デッド オア アライブ5 アルティメット アーケード(コーエーテクモゲームス、セガ・インタラクティブ)
闘神祭2017 Champions Carnival
編集2017年開催の大会。決勝大会は10月21 - 22日、TFTホールにて開催された[5]。
Champions Cupにアクションゲーム、1Day Match Carnivalにレーシングゲームやトレーディングカードアーケードゲームが加わり、対戦型格闘ゲームにとどまらない大会となった。Champions Cupが6種目、1Day Match Carnivalが14種目の全20種目。
Champions Cup
編集- GUILTY GEAR Xrd REV 2(アークシステムワークス)
- BLAZBLUE -CENTRALFICTION-(アークシステムワークス)
- ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT(バンダイナムコエンターテインメント)
- マジシャンズデッド NEXT ブレイジング(バイキング)
- 鉄拳7 FATED RETRIBUTION(バンダイナムコゲームス)
- THE KING OF FIGHTERS XIV Arcade Ver.(SNK)
1Day Match Carnival
編集- UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[st](アークシステムワークス)
- ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(アトラス、アークシステムワークス)
- ニトロプラス ブラスターズ -ヒロインズ インフィニット デュエル-(ニトロプラス、エクサム)
- アルカナハート3 LOVEMAX SIXSTARS!!!!!!(エクサム)
- CHAOS CODE -New Sign of Catastrophe-(アークシステムワークス)
- ウルトラストリートファイターIV(カプコン)
- ブレードアークス from シャイニング VER.2.1EX(セガ・インタラクティブ)
- 恋姫†演武〜遼来来〜(UNKNOWN GAMES)
- デッド オア アライブ5 アルティメット アーケード(コーエーテクモゲームス、セガ・インタラクティブ)
- 電撃文庫 FIGHTING CLIMAX IGNITION(セガ・インタラクティブ)
- ストリートファイターV(カプコン)
- 湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 5DX PLUS(バンダイナムコゲームス)
- 新甲虫王者ムシキング(セガ・インタラクティブ)
- 頭文字D ARCADE STAGE Zero(セガ・インタラクティブ)
闘神祭 2018-19 CHAMPIONS CARNIVAL
編集2018 - 2019年開催の大会。決勝大会は2019年3月23 - 24日、TFTホールにて開催された[6]。
Champions Cupが6種目、1Day Match Carnivalが8種目の全14種目と、前回大会よりスリムになった。また、共催イベントとして「2019 The17th VFR ビートライブカップ」が同会場で開催され、『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』(セガ)の大会が行われた。
Champions Cup
編集- BLAZBLUE -CENTRALFICTION-(アークシステムワークス)
- GUILTY GEAR Xrd REV 2(アークシステムワークス)
- ディシディア ファイナルファンタジー(スクウェア・エニックス)
- THE KING OF FIGHTERS XIV Arcade Ver.(SNK)
- ミリオンアーサー アルカナブラッド(スクウェア・エニックス)
- 鉄拳7 FATED RETRIBUTION(バンダイナムコゲームス)
1Day Match Carnival
編集- ウルトラストリートファイターIV(カプコン)
- ドラゴンボール ゼンカイバトル(バンダイナムコゲームス)
- 頭文字D ARCADE STAGE Zero(セガ・インタラクティブ)[注釈 2]
- 湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 6(バンダイナムコアミューズメント)
- ストリートファイターV タイプアーケード(カプコン)
- SNKヒロインズ Tag Team Frenzy AC(SNK)
- 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2(バンダイナムコアミューズメント)
- ファイティングEXレイヤー(アリカ)
闘神祭2020 -World Championship of ARCADE-(中止)
編集2020年開催を予定していた大会(ただし予選は2019年から行われている)。決勝大会は2020年5月16 - 17日、TFTホールにて開催と発表、後に8月8 - 9日への延期が発表された[7]。
「Champions Cup」というカテゴリーがなくなり、レーシングゲームやパズルゲーム、音楽ゲームが正式種目に加わり、13種目。一方、1 DAY MATCH TOURNAMENTは1タイトルのみと大幅にスリム化された。また、共催イベントとして『ストリートファイターIII 3rdストライク』(カプコン)の大会「2020PreCOOPERATION CUP」および「COOPERATION CUP Vol.18」が併催予定だった。
折からの新型コロナウイルスの流行により、一部の店舗予選が行われたものの、最終的に中止が発表された[8]。
格闘/アクション部門
編集- SAMURAI SPIRITS(SNK)
- ディシディア ファイナルファンタジー(スクウェア・エニックス)
- ストリートファイターV タイプアーケード(カプコン)
- ウルトラストリートファイターIV(カプコン)
- コミュニティイベント「STARTING OVER」とのコラボ開催。
- 鉄拳7 FATED RETRIBUTION ROUND2(バンダイナムコアミューズメント)
- GUILTY GEAR Xrd REV 2(アークシステムワークス)
レース部門
編集- 湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE 6(バンダイナムコアミューズメント)
- 頭文字D ARCADE STAGE Zero(セガ・インタラクティブ)[注釈 3]
音楽部門
編集- SOUND VOLTEX VIVID WAVE(コナミアミューズメント)
- jubeat festo(コナミアミューズメント)
- 太鼓の達人 グリーンVer.(バンダイナムコアミューズメント)
- グルーヴコースター 4EX インフィニティ ハイウェイ(タイトー)
パズル部門
編集- テトリス ジ・アブソリュート ザ・グランドマスター2 PLUS(アリカ)
- ザ・テトリス・カンパニー公認ワールドトーナメント
スペシャル
編集いずれも『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』の大会。
- 2020PreCOOPERATION CUP
- COOPERATION CUP Vol.18
1 DAY MATCH TOURNAMENT
編集- BLAZBLUE -CENTRALFICTION-(アークシステムワークス)
闘神祭2021 REVENGE
編集2021年より開催の大会。新型感染症等拡大防止のため、予選の開催数を削減。決勝大会も各タイトルで個別に行う。予選大会のエントリーは、NTTe-Sports提供の「eXeLAB」に一元化された。
大会テーマソングに餓鬼レンジャー「アゲナゲン feat. 梅田サイファー」が制定。
カテゴリ分けは中止となった2020年大会を踏襲(「レース部門」のみ、『電車でGO!!』が加わったことで「ドライブ部門」と改名)。ただしタイトルは大幅に入れ替わっている。
決勝大会は、まん延防止等重点措置が布告されたため無観客で行われ、かわりに全大会がYouTubeにて生配信された。また、『中毒パズル レベルスVS』の1 DAY MATCH TOURNAMENTは延期となった[9]。
格闘/アクション部門
編集- GUILTY GEAR -STRIVE-(アークシステムワークス)
- 鉄拳7 FATED RETRIBUTION ROUND2(バンダイナムコアミューズメント)
- 「MASTERCUP」とのコラボレーションイベント「MASTERCUP EXTRA」として開催、闘神祭およびMASTERCUPの両チームで運営。
- バーチャファイター eスポーツ(セガ)
音楽部門
編集ドライブ部門
編集- 電車でGO!!(タイトー)
- 湾岸ミッドナイト マキシマムチューン 6R(バンダイナムコアミューズメント)
- 頭文字D THE ARCADE(セガ)
パズル部門
編集- テトリス ジ・アブソリュート ザ・グランドマスター2 PLUS(アリカ)
1 DAY MATCH TOURNAMENT
編集- 中毒パズル レベルスVS(タイトー)
Tournament of the Masters
編集タイトーが新たに立ち上げた、ジャンルやタイトルにとらわれない新たなeスポーツ大会シリーズ。1タイトルのみで1Day開催となる[10]。
大会
編集- VOL.1“グルーヴコースター4MAX ダイヤモンドギャラクシー”
- 2020年10月3日開催。
- 「闘神祭2020」のエリア代表者と、当日予選突破者がエントリーされた。
- コロナ禍の最中での開催となるため、観覧者含め参加は事前エントリー制となった。
- 大会のほか、マーベラス『WACCA』シリーズプロデューサー、HARDCORE TANO*CのREDALiCEをゲストに招いてのトークショー、およびREDALiCEによるDJライブが行われた[11]。
- VOL.2“BLAZBLUE -CENTRALFICTION-”
- 2020年11月21日開催。
- 3on3制で15チームがエントリーした。
- 大会のほか、アークシステムワークスのプランナー小澤陸(勝ちたがり小澤)とゲーマー・esportsキャスターのなかおによる「わからせBATTLE」が行われた[12]。
- VOL.4“グルーヴコースター4MAX ダイヤモンドギャラクシー”
- 2021年10月9日開催。当初予定では8月14日開催で、9月11日に延期、さらに10月に再延期されて行われた。
- 今大会は闘神祭2021の予選大会も兼ねており、優勝者には金キップ(決勝大会への出場権)が与えられた。またVOL.1の優勝者が「前回大会王者枠」として招待された。
- 大会のほか、DJ・コンポーザーのモリモリあつしをゲストに招いてのトークショーおよびDJライブが行われた。
テーマソング
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 『国内最大級のアーケード版eスポーツイベント「闘神祭2021 REVENGE」の開催について』(プレスリリース)NTTe-Sports、2021年10月4日 。2021年10月9日閲覧。
- ^ a b 伊藤ガブリエル (2019年4月3日). “「闘神祭」はなぜ行われ、何を目指しているのか―タイトー・椎木庄平氏インタビュー”. iNSIDE. IID. 2024年4月3日閲覧。
- ^ “音ゲーのeスポーツ大会にゲーセン企業が参戦するわけ👾✨”. T▲iT○の齋藤です。/ タイトー公式note. タイトー (2024年3月18日). 2024年4月3日閲覧。
- ^ 勝田哲也 (2015年7月17日). “「闘神祭2015」開催! 競技タイトルとスケジュールを公開”. GAME Watch. インプレス. 2020年10月4日閲覧。
- ^ T田 (2017年10月26日). “アーケードゲーム全国大会「闘神祭2017」,20タイトルもの種目で新たな闘神が誕生した大会の模様をフォトレポートでお届け”. 4Gamer.net. 2020年10月4日閲覧。
- ^ touge (2018年9月28日). “「闘神祭 2018-19」の決勝日程が発表。4部門による1Day大会と,BT杯の共催も明らかに”. 4Gamer.net. 2020年10月4日閲覧。
- ^ 吹越友一 (2020年3月27日). “「闘神祭 2020」、エリア予選およびエリア決勝、決勝大会の開催を延期”. GAME Watch. インプレス. 2020年10月4日閲覧。
- ^ 長岡頼 (2020年6月5日). “「闘神祭 2020~World Championship of ARCADE~」の開催中止が決定”. GAME Watch. インプレス. 2020年10月4日閲覧。
- ^ 『中毒パズル レベルスVS』公式 [@LevelsVS] (2022年3月15日). "闘神祭ですが、レベルスVS 1DAY MATCHは延期との発表がありました。楽しみにしてくださっていた皆様、申し訳ございません。[HPより] "新型コロナウイルス等蔓延防止の観点から、1DAYイベントとして出来るだけ多くのお客様をお迎えするために延期とさせていただくことになりました。"". X(旧Twitter)より2022年3月30日閲覧。
- ^ ito (2020年8月25日). “タイトーのeArcade sportsチームが展開するeスポーツイベント「Tournament of the Masters」が2020年10月3日にスタート”. 4Gamer.net. 2020年10月4日閲覧。
- ^ Gamer編集部 (2020年10月5日). “eスポーツイベント「Tournament of the Masters」第1回の大会レポートが公開!「グルーヴコースター4」で\HERI/選手が優勝”. Gamer. ixll. 2020年10月6日閲覧。
- ^ H.H (2020年11月25日). “「Tournament of the Masters」BBCF部門優勝は“セリカ、テルミ、バレット使いチーム”。感染症対策のもと実施された大会の模様をお届け”. 4Gamer.net. 2020年12月9日閲覧。
- ^ taitodenshadegoの2020年12月16日16時04分のツイート- X(旧Twitter)
- ^ taitodenshadegoの2021年1月7日17時47分のツイート- X(旧Twitter)
- ^ “ポチョムキン・ケツメイシRYO・Heartbeat・GPによるesportsで闘うすべての人への応援歌「RDY」いよいよ10月3日(土)配信開始&MV公開!”. タイトー (2020年10月2日). 2020年10月4日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 公式サイト
- 闘神祭 公式 (@toushinsai_pr) - X(旧Twitter)
- 闘神祭公式 (@toushinsai_2020) - Instagram
- 『闘神祭2016』特設サイト - ファミ通.com