長白山号(ちょうはくさんごう)は中華人民共和国鉄道部(中国国鉄)で使用されていた交流型電車方式の高速鉄道車両。

長白山号
各種表記
繁体字 長白山號電動車組
簡体字 长白山号电动车組
拼音 Chángbáishān Diàndòng Cēezú
発音: チャンバイシャン ディエンドン チャーズー
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長白山号

概要

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長白山号は中国が自力で開発した高速鉄道車両とされる。外観はドイツ鉄道ICE3に酷似している。車両名である「長白山」は長白山(朝鮮語名は白頭山)に由来したもので中国鉄道部部長劉志軍が付けた物とされている。動力分散方式が採用され、長春軌道客車股份有限公司で研究開発が行われた。車両の製造費は1億人民元で設計上の最高速度は210km/hとなっている。定員は650人。2005年5月に初の試作車両が完成し、試験走行では250km/h超を記録した。量産体制にはなっておらず、現在2編成のみである。2006年瀋陽鉄路局に配備され、2007年2月10日より瀋大線に投入された。最高速度は160km/hであったがその後の第6次鉄道高速化以降180km/hとなった。2008年9月12日に第2編成が故障を起こし、一旦営業運転を退いたのちは、定期列車の任務にはほとんど就いていないといわれる。

諸元

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  • 組成:9両編成(6M+3T)
  • 座席等級:軟座車
  • 座席配置:2+2
  • 最高営業速度:180km/h (200km/hも可)
  • 最高試験速度:250km/h 以上
  • 軌間:1,435mm (標準軌)
  • 電気方式:交流25kV
  • 出力:5,500kw
  • 車両重量:52.5t(動力車),53t(付随車)
  • 制御車車両長:26,612mm
  • 中間車車両長:26,300mm
  • 編成長 :237.324m
  • 牽引電動機:265kW

編成

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号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9
車両位置呼称[1][2] ←(前向き) →(逆向き) ←(前向き) →(逆向き) ←(前向き) →(逆向き)
車号 第1编成[1] RZ25DD111116 RZ25DT111119 RZ25DD111120 RZ25DD111118 RZ25DT111128 RZ25DD111129 RZ25DD111121 RZ25DT111130 RZ25DD111126
第2编成[1] RZ25DD111133 RZ25DT111132 RZ25DD111117 RZ25DD111124 RZ25DT111131 RZ25DD111125 RZ25DD111127 RZ25DT111122 RZ25DD111123
塗色 白地に青のライン
技術上の特徴 形式 RZ25DD RZ25DT RZ25DD RZ25DT RZ25DD RZ25DT RZ25DD
車種 動力車(Mc) 付随車(T) 動力車(M) 付随車(T) 動力車(M) 付随車(T) 動力車(Mc)
ユニット 1 2 3
動軸配置 ●● ●● 〇〇 〇〇 ●● ●● ●● ●● 〇〇 〇〇 ●● ●● ●● ●● 〇〇 〇〇 ●● ●●
自重
軸配置 Bo-Bo 2-2 Bo-Bo 2-2 Bo-Bo 2-2 Bo-Bo
軸重
主要な設備 - パンタグラフ x1 - パンタグラフ x1 - パンタグラフ x1 -
高圧引通線 高圧引通線 高圧引通線
主変圧器 x1 - 主変圧器 x1 - 主変圧器 x1
主インバーター x2 - 主インバーター 1両あたりx2 - 主インバーター 1両あたりx2 - 主インバーター x2
動力台車 x2 付随台車 x2 動力台車,1両あたりx2 付随台車 x2 動力台車,1両あたりx2 付随台車 x2 動力台車 x2
電気制動(主に回生制動、発電制動で補足) - 電気制動(主に回生制動、発電制動で補足) - 電気制動(主に回生制動、発電制動で補足) - 電気制動(主に回生制動、発電制動で補足)
空気制動(電気指令式電磁直通制動)
滑走防止装置つき
車体 大型中空アルミニウム合金型材製の車体
台車 台車形式 CW-200M CW-200 CW-200M CW-200 CW-200M CW-200 CW-200M
付属の設備 主電動機 x4 - 主電動機,1両あたりx4 - 主電動機,1両あたりx4 - 主電動機 x4
有効空間 運転室 客室,軟座,2+2配置 運転室
客室,軟座,2+2配置 客室,軟座,2+2配置
便所
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9

脚注

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外部リンク

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