長柄ダム(ながらダム)は、千葉県長生郡長柄町山之郷に建設されたダムである。

長柄ダム (千葉県)
所在地 千葉県長生郡長柄町山之郷および市原市犬成地内[1]
位置
長柄ダム (千葉県)の位置(日本内)
長柄ダム (千葉県)
北緯35度28分36秒 東経140度12分06秒 / 北緯35.47667度 東経140.20167度 / 35.47667; 140.20167
河川 村田川水系支川村田川[1][2]
ダム湖 市津湖
ダム諸元
ダム型式 ゾーン型アースダム(傾斜コア型)[1]
堤高 52.0 m
堤頂長 250.0 m
堤体積 1,455,000 m3
流域面積 3.4 km2
湛水面積 81.0 ha
総貯水容量 10,000,000 m3
有効貯水容量 9,600,000 m3
利用目的 上水道
事業主体 独立行政法人水資源機構
施工業者 佐藤工業青木建設
着手年 / 竣工年 1965年1993年
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概要

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利根川の水を房総半島へ導水する房総導水路調整池として、東金市にある東金ダムと共に建設され、栗山川両総用水)から取水され東金ダムから送られてくる利根川の水を、周辺の長生郡市のみならず、松戸市などの江戸川東岸や千葉市などの東京湾岸に上水道工業用水を供給し、さらに南房総導水路[3]を系由し南房総に送水することを目的としている。

独立行政法人水資源機構が管理する、高さ52.0メートルアースダムであり、アースダムとしては高さが日本で第4位、関東地方では最も高く同型式としては日本屈指の規模を有するダムである。ダム、ダムによって形成されたダム湖とも長柄町に所在するが、ダム湖の一部に現在は市原市である旧市津町と接する所があり市津湖と命名された。

なお、同じ名称のダム香川県綾歌郡綾川町綾川にも存在する。

沿革

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  • 1970年昭和45年)水資源開発基本計画変更(房総導水路掲上)
  • 1971年(昭和46年)横芝 - 長柄ダム間着工
  • 1973年(昭和48年)長柄ダム着工
  • 1980年(昭和55年)横芝 - 長柄ダム間完成、暫定通水(長生郡市への上水給水)開始
  • 1986年(昭和61年)暫定通水(千葉臨海工業地帯への工水給水)開始
  • 1991年平成3年)長柄ダム - 大多喜間(南房総導水路)着工
  • 1994年(平成6年)長柄ダム完成
  • 1996年(平成8年)暫定通水(南房総への上水給水)開始
  • 1997年(平成9年)長柄ダム - 大多喜間(南房総導水路)完成

脚注

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  1. ^ a b c 水資源協会 編『長柄ダム工事誌』水資源開発公団房総道水路建設所、1991年、26頁。 
  2. ^ 一番近い川は村田川だが、遠く離れており実際は無関係である。
  3. ^ 当初千葉県営大多喜ダムの建設が計画されたが、中止された。

関連項目

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外部リンク

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