長崎国際文化センター(ながさきこくさいぶんかセンター)は、被爆から10周年を迎えた長崎市に建設された文化施設の総称。
1959年(昭和34年)の長崎水族館の完成に始まり、1965年(昭和40年)の長崎県立美術博物館の完成で長崎国際文化センター建設計画は完了した。
- (2020年(令和2年)4月時点)
- 長崎水族館
- 長崎県立長崎図書館 - 老朽化に伴い大村市に新図書館が完成し移転完了。現在「長崎県立図書館郷土資料センター(仮称)」に改築工事中。
- 網場[1]県営プール - 長崎市立の市民プールとなっている。
- 長崎国際体育館 - 1994年(平成6年)に閉館し、解体後の跡地には長崎市民総合プールが建設された。
- 1954年(昭和29年)3月31日 - 長崎県副知事、長崎市長、長崎商工会議所会頭が発起人となり、長崎国際文化センター建設計画が作成される。
- 1955年(昭和30年)
- 1月28日 - 長崎国際文化センター建設準備委員会が発足。
- 6月27日 - 長崎国際文化センター建設委員会創立総会を開催。
- 被爆10周年を迎えた長崎市に5ヶ年計画で、国内外から15億円の資金を募り、県立図書館・美術館・体育館・水族館・公会堂などの文化施設を建設することに決定。
- 会長 - 西岡竹次郎(長崎県知事)
- 副会長 - 佐藤勝也(長崎県副知事)、中部悦良(長崎商工会議所会頭)、田川務(長崎市長)、古屋野宏平(長崎大学学長)ら6名。
- 1959年(昭和34年)
- 3月31日 - 長崎水族館が宿町(東長崎地区)に完成し、落成式を挙行。
- 鉄筋コンクリート造り3階建て。総工費1億3,600万円。
- 4月1日 - 長崎水族館が開館。
- 9月11日 - 三菱長崎造船所、創業100周年を記念し、国際文化センターの一環として、長崎市に体育館の寄贈を申し出る。
- 1960年(昭和35年)
- 3月1日 - 三菱長崎造船所寄贈の体育館の建設地が、駒場町(現 松山町)の市営競輪場[2]裏に決定する。
- 6月15日 - 長崎県立長崎図書館が改築の上、開館。総工費1億636万円。
- 9月14日 - 長崎水族館横に網場[1]県営プールが完成し、プール開きを実施。
- 1961年(昭和36年)
- 7月10日 - 駒場町(現 松山町)に三菱長崎造船所より寄贈された国際体育館が完成。
- 9月15日 - 網場県営プールに飛び込みプールが完成。
- 11月1日 - 国際体育館の開館記念式典を挙行。
- 1962年(昭和37年)
- 6月2日 - 本大工町に長崎市公会堂が完成し、落成式を挙行。
- 鉄筋コンクリート造5階建て。総工費2億5,000万円。設計は長崎市出身の武基雄(早稲田大学教授)によるもの。
- 1965年(昭和40年)
- 11月12日 - 長崎県立美術博物館(立山町、総工費1億8687万円)落成式と長崎国際文化センター建設事業の完工式を挙行。
- 「市制百年 長崎年表」(1989年(平成元年)4月1日発行、長崎市役所)