鏡の向こう側」(かがみのむこうがわ、原題 : "It Takes You Away")は、イギリスSFドラマドクター・フー』の第11シリーズ第9話。脚本はエド・ハイム、監督はジェイミー・チャイルズが担当し、2018年12月2日に BBC One で初放送された、視聴者数は642万人で、批評家からは一般に肯定的なレビューを受けた。

鏡の向こう側
It Takes You Away
ドクター・フー』のエピソード
話数シーズン11
第9話
監督ジェイミー・チャイルズ
脚本エド・ハイム
制作ニッキー・ウィルソン英語版
音楽セーガン・アキノラ英語版
初放送日イギリスの旗 2018年12月2日
エピソード前次回
← 前回
魔女狩りの村
次回 →
創造主と復讐
ドクター・フーのエピソード一覧

あらすじ

編集

2018年のノルウェー13代目ドクター(演:ジョディ・ウィテカー)、グレアム・オブライエン(演:ブラッドリー・ウォルシュ英語版)、ライアン・シンクレア(演:トシン・コール)、ヤズミン・カーン(演:マンディップ・ギル)は盲目の少女ハンナ(演:エリナ・ウォールワーク)と出会い、行方不明になった彼女の父親を捜索する。捜索の過程でドクターは鏡が異世界への入り口になっていることを突き止め、鏡をくぐって時空間の干渉地帯であるアンチゾーンを通り、ソリトラクトと呼ばれる存在が支配する異世界で父親のエリック(演:クリスチャン・リューベック)を発見する。エリックは死別したはずの妻とこの世界で生活しており、ドクターに同行したグレアムも「新生ドクター、地球に落ちる」で転落死したグレース(演:シャロン・D・クラーク英語版)と再会する。ソリトラクトは宇宙創世の時代に別世界へ排斥された意識体であり、ソリトラクトが現実宇宙に干渉しつつあることで両方の世界が破滅を迎えようとしていた。

連続性

編集

ヤズは調査中に極性を反転させることをドクターに提案している。これはクラシックシリーズで3代目ドクターが頻繁に口にしていたフレーズで[1]、新シリーズでは「ドクターの日」(2013年)で10代目ドクターと11代目ドクターが時空の亀裂の極性を反転させていた[2]

放送と反応

編集
専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
エンターテインメント・ウィークリーB[3]
デイリー・ミラー     [4]
メトロ英語版     [5]
ニューヨーク・マガジン     [6]
ラジオ・タイムズ     [7]
The A.V. Club英語版A-[8]
デイリー・テレグラフ     [9]
インデペンデント     [10]
TV Fanatic     [11]

「鏡の向こう側」のその晩の視聴者数は507万人、番組視聴占拠率は25.1%で、イギリスの全チャンネルにおいてその晩では5番目、その週では27番目に多い視聴者数を記録した[12]。合計視聴者数は642万人で、イギリスの全チャンネルにおいてその週で22番目に多く視聴された番組になり、Audience Appreciation Index のスコアは80に達した[13]

出典

編集
  1. ^ Did you spot the sneaky scientific Jon Pertwee reference in Doctor Who: It Takes You Away?”. ラジオ・タイムズ (2 December 2018). 3 December 2018閲覧。
  2. ^ Seb Patrick (2013年). “‘Doctor Who’: The 13 Best Callbacks and References in ‘The Day of the Doctor’”. BBCアメリカ. 2021年1月9日閲覧。
  3. ^ Coggan, Devan (2018年12月2日). “'Doctor Who' recap: Mirror mirror, on the wall” (英語). EW.com. 2018年12月3日閲覧。
  4. ^ Knight, Lewis (2 December 2018). “Doctor Who series 11 episode 9 It Takes You Away review: "A tonal mish-mash"”. デイリー・ミラー. https://www.mirror.co.uk/tv/tv-news/doctor-who-series-11-episode-13675043 2 December 2018閲覧。 
  5. ^ Doctor Who episode 9 review: It Takes You Away is truly Bradley Walsh's time to shine”. メトロ (2 December 2018). 2 December 2018閲覧。
  6. ^ Doctor Who Recap, Season 11, Episode 9: 'It Takes You Away'”. Vulture.com (3 December 2018). 3 December 2018閲覧。
  7. ^ Mulkern, Patrick (2 December 2018). “Doctor Who It Takes You Away review: after a gorgeous Nordic noir start, it soon becomes staggeringly dull”. ラジオ・タイムズ. https://www.radiotimes.com/news/2018-12-02/doctor-who-it-takes-you-away-review-after-a-gorgeous-nordic-noir-start-it-soon-becomes-staggeringly-dull/ 2 December 2018閲覧。 
  8. ^ Siede, Caroline (2018年12月2日). “A season's best Doctor Who is wonderfully weird and beautifully poignant”. The A.V. Club. 2018年12月3日閲覧。
  9. ^ Doctor Who episode 9, It Takes You Away recap: Nordic noir meets Crazy Frog in spookiest, smartest and best episode yet”. デイリー・テレグラフ (2 December 2018). 2 December 2018閲覧。
  10. ^ Power, Ed (2 December 2018). “Doctor Who, series 11, episode 9, 'It Takes You Away', review: Jodie Whittaker's best outing yet”. インデペンデント. 2 December 2018閲覧。
  11. ^ Keng, Diana (2018年12月3日). “Doctor Who Season 11 Episode 9 Review: It Takes You Away” (英語). TV Fanatic. 2018年12月3日閲覧。
  12. ^ Marcus (3 December 2018). “It Takes You Away – Overnight Viewing Figures”. Doctor Who News. 3 December 2018閲覧。
  13. ^ Marcus (11 December 2018). “It Takes You Away – Official Ratings”. Doctor Who News. 12 December 2018閲覧。

外部リンク

編集