鈴木勇斗
鈴木 勇斗(すずき ゆうと、2000年3月17日 - )は、鹿児島県日置市出身のプロ野球選手(投手・育成選手)。左投左打。阪神タイガース所属。
阪神タイガース #121 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 鹿児島県日置市 |
生年月日 | 2000年3月17日(24歳) |
身長 体重 |
174 cm 86 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2021年 ドラフト2位 |
年俸 | 800万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集日置市立吉利小学校4年生から野球を始める。日置市立日吉中学校時代は串木野黒潮に所属[2]。
鹿屋中央高校では2年秋からエース[2]。3年夏の鹿児島県大会では準々決勝の鹿児島城西高校戦で3安打完封勝利を挙げた[3][4]。準決勝の鹿児島高校戦では延長サヨナラ負けを喫しベスト4で敗退[5]。甲子園出場はなし。
創価大学では2年春からリーグ戦に登板[2]。3年秋には防御率1.72、4勝を記録しMVP、最優秀投手、ベストナインの3冠を獲得した[2][6]。同年の関東地区大学野球選手権大会では2回戦の国際武道大学戦で3失点完投勝利を挙げるなどの活躍で準優勝に貢献[7][8]。4年春の杏林大学戦では自身リーグ戦初の完封勝利[9]、4年秋の東京国際大学戦では無四球完投勝利を挙げた[3]。
2021年のドラフト会議で阪神タイガースから2位指名を受けた[2]。11月12日、契約金7000万円、年俸1200万円で入団に合意した(金額は推定)[10]。背番号は28[11]。担当スカウトは吉野誠[12]。
阪神時代
編集2022年、2月15日にプロ入り後初の初めてシート打撃に登板し打者5人中、佐藤輝、高寺、熊谷に3者連続四球。投じた21球中、ボールが16球と制球に苦しみ矢野監督にベンチで声をかけられた際、悔し涙を流した[13]。監督は「この悔しさが出発点でいい」と語っている[14]。シーズン通して一軍出場は無く、ウエスタン・リーグでも13試合に登板したが防御率8.06と結果を残すことができなかった[15]。
2023年シーズンは一軍昇格なし。二軍のウエスタン・リーグでは先発ローテーションに定着し21試合の登板で5勝2敗、防御率3.69の成績で、11月4日、100万円ダウンの推定年俸1000万円(金額は推定)で契約更改した[16]。11月下旬からは台湾で行われたアジア・ウィンター・リーグに出場した[17]。
2024年も一軍登板はなく、ファームでは16試合の登板で0勝3敗、防御率4.62の成績だった。戦力外通告の発表はなかったが、12月2日に自由契約となり[18]、同11日に、200万円減となる推定年俸800万円で、育成選手として再契約を結んだ。背番号は121となる[19]。
選手としての特徴
編集クレイトン・カーショウを参考にしたボールに出どころが見えづらい[20]2段モーションの投球フォーム[7][21]から最速152km/hのストレートとスライダー、カーブ、チェンジアップ、ツーシームを投げる[5][22][23]。
大学時代は左打者に強く「追い込んだらスライダーなど、外に逃げる変化球を投げていたらある程度抑えられていた」と話したが、プロ野球では「外ばっかりだと簡単に打たれてしまうと思っているので、内の勝負が必要になる」と新球習得に意欲をみせている[24]。
人物
編集高校3年時に亜細亜大学野球部の練習を見学した際に髙橋遥人と知り合い、言葉を交わしたことがあるという[2][25]。ドラフト指名を受けた際には、目標とする選手として髙橋の名を挙げた[26]。
詳細情報
編集背番号
編集- 28(2022年 - 2024年)
- 121(2025年 - )
登場曲
編集出典
編集- ^ 「阪神 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e f 「阪神ドラ2・鈴木 目指すは「遥人・勇斗」コンビで虎の投手王国けん引 新人王にも意欲的」『スポーツニッポン』2021年10月14日。2024年2月24日閲覧。
- ^ a b 「【大学野球】 創価大の152キロ左腕・鈴木勇斗が「記憶にない」無四球完投 高校時代のノーコンから大変身」『スポーツ報知』2021年9月4日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「鹿屋中央vs鹿児島城西」『高校野球ドットコム』2017年7月16日。2024年2月24日閲覧。
- ^ a b c 「阪神、2位創価大・鈴木&3位新潟医療福祉大・桐敷の大学即戦力左腕W獲り!ともに燕・村上斬り誓った/ドラフト」『サンケイスポーツ』2021年10月12日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「最速154キロ右腕、プロにも希少な右の大砲候補も 大学生のプロ志望届提出者」『Full-Count』2021年9月26日。2024年2月24日閲覧。
- ^ a b 「【ドラフト】創価大・鈴木勇斗は阪神2位 変化球も魅力152キロ左腕」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「“創価大のカーショー”鈴木勇斗が12奪三振完投勝利!岸監督「八木(現中日スカウト)を思い出すね」」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2020年11月10日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「【大学野球】創価大の152キロ左腕・鈴木勇斗がリーグ戦初完封」『スポーツ報知』2021年4月7日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「阪神ドラ2創価大・鈴木勇斗が仮契約「顔が似てるからゴリラと呼んで」」『日刊スポーツ』2021年11月13日。2021年11月13日閲覧。
- ^ 「阪神ドラ1森木大智は背番号「20」/新入団選手の背番号一覧」『日刊スポーツ』2021年12月13日。2021年12月13日閲覧。
- ^ 「阪神ドラ2・鈴木勇斗のポテンシャル 担当スカウト、恩師が明かす「指のかかりがすごい」」『スポニチアネックス』2021年10月13日。2023年1月8日閲覧。
- ^ 「【阪神】ドラ2位・鈴木勇斗、ほろ苦登板で悔し涙 3連続四球など制球苦しみ「すごく緊張して頭が真っ白…」」『スポーツ報知』2022年2月16日。2023年10月26日閲覧。
- ^ 「泣いちゃった… 阪神ドラ2鈴木、ホロ苦初登板 いきなり3者連続四球「頭真っ白」大乱調で」『スポニチ Sponichi Annex』2022年2月16日。2023年10月26日閲覧。
- ^ 「【阪神】ドラフト2位左腕の鈴木勇斗100万減「1年間、何もできなかった」2年目の逆襲へ意欲」『日刊スポーツ』2022年11月14日。2023年1月8日閲覧。
- ^ 「【阪神】鈴木勇斗100万円減「結果を残さないと生き残れない」即戦力期待も1軍未登板に危機感」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年11月14日。2023年11月19日閲覧。
- ^ 「阪神・森木大智、鈴木勇斗ら5選手がアジアウインターベースボールリーグへ」『サンスポ』2023年10月18日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「自由契約選手 | 2024年度公示」『NPB.jp 日本野球機構』。2024年12月2日閲覧。
- ^ 「今季終盤に体調を崩し入院 今月上旬に退院したと明かす」『デイリースポーツ』2024年12月11日。2024年12月11日閲覧。
- ^ 『プロ野球カラー名鑑 2022』ベースボール・マガジン社、2022年。ISBN 978-4-583-62699-4。OCLC 1307028230。
- ^ 「阪神2位鈴木勇斗 飛躍のきっかけはカーショー 動画で球速&制球力向上」『日刊スポーツ』2021年10月14日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「プロ野球ドラフト会議2021速報」『阪神タイガース』2021年10月11日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「馬力あふれる最速152キロの「和製カーショー」 鈴木勇斗(創価大)【時は来た!ドラフト指名を待つ男たち 大学生編】」『BASEBALL GATE』2021年10月7日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「阪神・ドラ2鈴木 近本&佐藤輝斬り宣言 左打者に自信、貪欲に開幕ローテ狙う」『デイリースポーツ online』2022年1月14日。2022年1月14日閲覧。
- ^ 「阪神2位鈴木勇斗 憧れ高橋遥人とローテ守る!虎で初“左”の新人王だ」『日刊スポーツ』2021年10月13日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「阪神2位に創価大・鈴木勇斗は感激の涙 最速152キロ左腕 目標は高橋遥人」『デイリースポーツ』2021年10月11日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「【虎D2位トーク】阪神2位指名・鈴木は乃木坂46ファン「握手会は1、2度行ったことあります」/ドラフト」『サンケイスポーツ』2021年10月11日。2024年2月24日閲覧。
- ^ 「阪神・ドラ2鈴木 武勲上げ「ひお吉くん」全国区に 郷土愛爆発!地元のゆるキャラと入寮」『デイリースポーツ online』2022年1月8日。2022年1月8日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 鈴木勇斗 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 選手プロフィール - 阪神タイガース公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 鈴木勇斗 (@suzuyuu28) - Instagram