鈴木仁 (生物学者)

日本の生物学者、分子遺伝学者

鈴木 仁(すずき ひとし、1956年12月4日[1] - )は、日本の動物学者北海道大学大学院地球環境科学研究院教授を経て、同大学名誉教授[2]

哺乳類学における分子遺伝学的な研究で著名であり[3]、2015年度の日本哺乳類学会賞を「分子遺伝学による日本の哺乳類相の起源と多様性の解明」で受賞した[4]

人物

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1956年生まれ[5]1979年3月、東北大学理学部生物学科卒業[5]1981年3月、広島大学大学院環境科学研究科修士課程修了[1]1985年3月「マウスのリボソームRNA遺伝子の変異に関する分子生物学的並びに細胞遺伝学的研究」で、神戸大学より学術博士学位を取得[5][6]。同年4月、東京慈恵会医科大学共同利用研究部遺伝子工学研究室[注釈 1]助手1995年4月、同大学医科学研究所遺伝子工学研究室[注釈 2]講師1996年1月、北海道大学大学院地球環境科学研究科[注釈 3]助教授[注釈 4]2016年3月、同地球環境科学研究院教授[1]2022年3月、北海道大学を定年退官、同年4月[7]、同大学より名誉教授の称号を授与される。

日本の哺乳類の歴史を研究するために、ロシア、韓国、中国、インドネシア、オーストラリアの研究者と共同研究を行っている[8]

著書

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  • 鈴木仁 (2003), “第10章小型哺乳類”, in 小池裕子; 松井正文, 保全遺伝学, 東京: 東京大学出版会, pp. 159-174, ISBN 4130602136, https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA6230666X 
  • 鈴木仁 (2005), “アジアのネズミ類相の成因に関する時空間要因”, in 増田隆一; 阿部永, 動物地理の自然史, 北海道大学図書刊行会, pp. 94-110, NAID 10019873790 
  • 鈴木仁 (2007), クマネズミ属の分子系統と種分化の時空間および生態学的要因の研究, 北海道大学大学院地球環境科学研究院, https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA82746541 

論文

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  • 鈴木仁 (2006), “ネズミ類にみる生物の進化と外来種問題”, エコソフィア (17): 36-40 
  • Ishida, K., Sato, J. J., Kinoshita, G., Hosoda, T., Kryukov, A. P., & 鈴木仁 (2013). Evolutionary history of the sable (martes zibellina brachyura) on hokkaido inferred from mitochondrial cytb and nuclear Mc1r and Tcf25 gene sequences. Acta Theriologica, 58(1), 13-24.
  • 鈴木仁, Nunome, M., Kinoshita, G., Aplin, K. P., Vogel, P., Kryukov, A. P., . . . 森脇和郎 (2013). Evolutionary and dispersal history of eurasian house mice mus musculus clarified by more extensive geographic sampling of mitochondrial DNA. Heredity,

脚注

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注釈

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  1. ^ 1988年4月から同大学学医科学研究所遺伝子工学研究室
  2. ^ 同年7月から同大学DNA医学研究所分子遺伝学研究部門
  3. ^ 2005年4月から地球環境科学研究院
  4. ^ 2007年4月から准教授

出典

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  1. ^ a b c 定年を迎えるにあたって 鈴木仁氏」『北大時報』第816号、北海道大学総務企画部広報課、2022年3月、24頁。 なお出典記載の「東京慈会医科大学」は東京慈恵会医科大学の誤植。
  2. ^ KAKEN — 研究者をさがす | 鈴木 仁 (40179239). 2023年5月21日閲覧
  3. ^ 鈴木 仁氏”. 日本哺乳類学会. 2023年5月23日閲覧。
  4. ^ 日本哺乳類学会賞”. 日本哺乳類学会. 2023年5月23日閲覧。
  5. ^ a b c (Alexey Kryukov, 鈴木仁 & Elisabeth Haring 2010)
  6. ^ 鈴木仁マウスのリボソームRNA遺伝子の変異に関する分子生物学的並びに細胞遺伝学的研究』(学術博士論文)神戸大学、1985年。学位授与番号: 甲第516号http://id.ndl.go.jp/bib/000000184171 
  7. ^ 名誉教授に60氏」『北大時報』第817号、北海道大学社会共創部広報課、2022年4月、15頁。 
  8. ^ 生物科学支援室 2008

関連項目

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参考文献

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外部リンク

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