金龍ラーメン
金龍ラーメン(きんりゅうラーメン)は、大阪府大阪市中央区に本社を置く金龍株式会社によるラーメン店の屋号。
金龍ラーメン本店(建て替えのため休業中) | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒542-0077 大阪府大阪市中央区道頓堀1-1-18 |
設立 | 1982年 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 1120001078345 |
事業内容 | 飲食事業 |
代表者 | 代表取締役 林 裕人 |
支店舗数 | 5店 |
道頓堀を中心としたミナミエリアに展開しており、派手な外装とともに大阪ミナミを代表するラーメンチェーンとして知られる。なお、「博多金龍」の屋号でラーメン店を展開しているヒル・トップフードシステムとは無関係である。
概要
編集1982年(昭和57年)に林一が開業。どうとんぼり神座とともにミナミを代表する老舗ラーメン店として知られる。スープは豚骨ベースの薄くシンプルな味であり、麺はストレート中細麺である。これにセルフサービスで供される白菜キムチ、ニラキムチ、きざみニンニクなどをお好みでトッピングも出来るほか、無料でライスも提供している店舗もある。メニューは「ラーメン」「チャーシューメン」の二種類のみ。
本店をはじめ基本的に24時間営業。特に深夜は24時間営業で待ち時間が少ないという事もあり、ミナミで飲んだ後の締めでラーメンを食べに立ち寄る客が多い[1][2]。
店舗
編集2021年現在、以下の5店舗が存在する。
- 本店
- 大阪府大阪市中央区道頓堀1-1-18
- 難波千日前店
- 大阪府大阪市中央区難波千日前11-20
- 戎橋店
- 大阪府大阪市中央区難波3-3
- 御堂筋店
- 大阪府大阪市中央区難波1-7-12
- 道頓堀店
- 大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-26
店舗デザイン
編集店内は朱色に統一され、店の屋根には龍のオブジェの看板が設置されている[2]。この看板は、地元民放局の毎日放送が制作・放送していた『まんが日本昔ばなし』のオープニングアニメーションに登場する龍をモチーフに、看板業者に依頼して制作。金龍側からは「怖い龍ではなく可愛い龍に仕上げて欲しい」という注文があったという。この看板が評判を呼び、以後同社は多くの立体看板の製作を手掛けるようになった[3][4]。また、金龍ラーメンも「あの竜の看板の」とよく言われるようになったという[3]。
店舗のうち、道頓堀店の立体看板については、龍のしっぽ部分が隣接地にはみ出ているとして土地所有者との間で訴訟があり、2023年10月26日に大阪地方裁判所は店側にしっぽ部分や外壁のひさしの撤去を命じる判決を言い渡した[5]。2024年5月29日、大阪高等裁判所は一審判決を支持し店側の控訴を棄却した[6]。判決を受け、同年8月23日にしっぽ部分を電動カッターで切断した[7]。また、2024年4月から休業している(相合橋)本店の立体看板は建て替え作業のため2024年12月19日に取り外され、再オープンまで保管されている[8]。
ギャラリー
編集-
難波千日前店
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御堂筋店
-
道頓堀店
脚注
編集- ^ 週刊朝日 2001, p. 178.
- ^ a b 【御堂筋すごろく】(85コマ)龍のオブジェ 屋根に鎮座.『産経新聞(大阪)』.2006年10月20日付夕刊、タウンニュース
- ^ a b コテコテ看板、大阪流 試行錯誤で技、海外の注文も 八尾の会社【大阪】.『朝日新聞(大阪)』.2012年10月05日付夕刊、1面
- ^ 巨大な立体看板製造、大阪府八尾市―リアルすぎもあかん(現場百景).『日本経済新聞(大阪)』.2013年01月22日付夕刊、29面
- ^ “「龍のしっぽ」撤去命令、大阪 ミナミのラーメン店立体看板”. 47news 共同通信 (2023年10月27日). 2023年10月27日閲覧。
- ^ “「金龍ラーメン」立体看板、二審も撤去命じる 大阪高裁”. 日本経済新聞. (2024年5月29日) 2024年8月23日閲覧。
- ^ “心の中で泣きながら…金龍ラーメン「龍のしっぽ」を撤去 制作者自らが電動カッターで切断”. 産経新聞. (2024年8月23日) 2024年8月23日閲覧。
- ^ “道頓堀「金龍ラーメン」龍の立体看板撤去、国民的マンガのように“バラバラ”に 相合橋本店リニューアルへ”. 産経新聞. (2024年12月19日) 2024年12月19日閲覧。