金長神社
徳島県小松島市中田町にある神社
金長神社(きんちょうじんじゃ)は、徳島県小松島市中田町にある神社。祭神は金長大明神。大映社長永田雅一(旧・新興キネマ株式會社)が『阿波狸合戦 (映画)』成功の礼に寄付した資金を主として1956年(昭和31年)に建てられた。宗教法人ではない。
金長神社 | |
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境内 | |
所在地 | 徳島県小松島市中田町脇谷 |
位置 | 北緯34度1分1.2秒 東経134度35分12秒 / 北緯34.017000度 東経134.58667度座標: 北緯34度1分1.2秒 東経134度35分12秒 / 北緯34.017000度 東経134.58667度 |
主祭神 | 金長大明神 |
創建 | 昭和31年(1956年) |
本殿の様式 | 三間社流造 |
地図 |
概要
編集伝説上の阿波狸合戦で落命した金長狸を祀った神社である。金長の死後、染物屋の茂右衛門(現梅山家)が金長大明神として手厚く弔い、金長は江戸時代後期の弘化5年(1848年)正一位に上った。
長らく梅山家の屋敷神社として祀られていたが、1956年(昭和31年)、小松島市の観光産業を盛り上げる為、商売繁盛、開運の神としてこの地に勧請された。
なお、当神社の北側にある芝山山上の日峰神社には境内社として、金長神社本宮がある。この神社は、1939年(昭和14年)に新興キネマが作製した映画「阿波狸合戦」のヒットにより会社が持ち直したので、金長への感謝より萬野只七の主唱により俳優らの寄進で同年に建立された。
小松島市民運動場に隣接しており、周囲には桜が植えられ春には花見客で賑わう。
2019年(平成31年)より御朱印が授与されるようになるが、通常は地蔵寺で[1]、限定は特定日のみ神社で授与される[2]。
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本殿近景
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鳥居前のお出迎え狸
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日峰山山頂から望む(春)
取り壊しの危機
編集徳島県小松島市の防災公園建設計画によって、本神社の取り壊しが検討されている[3][4]。
市の計画に対する危機感から、2018年(平成30年)2月に地元では「金長神社を守る会」が結成され、署名や境内の掃除など保存に向けた活動を行っている[5]。
コラボレーション
編集アクセス
編集脚注
編集- ^ KinchoStrategyのツイート(1075899177945550848)
- ^ KinchoStrategyのツイート(1075898205806616576)
- ^ “今のままでは金長神社がなくなってしまいます”. 金長大明神小松島復興大作戦ぽんぽこ. 金長神社を守る会 (2018年1月17日). 2018年12月21日閲覧。
- ^ “ジブリ映画の聖地が無くなる!?防災か観光かで揺れる街”. FNNプライム. (2018年4月17日) 2018年4月26日閲覧。
- ^ “金長神社を守る会 金長さんを守る会 の概要”. 金長神社を守る会. 2018年12月21日閲覧。
- ^ “ついなちゃん金長神社応援コラボCM動画”. 金長大明神小松島復興大作戦ぽんぽこ. 金長神社を守る会 (2018年5月25日). 2018年12月21日閲覧。
- ^ “大怪店【化け狸展】にて金長神社存続のお願い署名受付中”. 金長大明神小松島復興大作戦ぽんぽこ. 金長神社を守る会 (2018年11月17日). 2018年12月21日閲覧。
- ^ KinchoStrategyのツイート(1075932549791141888)
- ^ “解体危機!ジブリ映画モデルの金長神社(徳島)に「御朱印」できる 守る会、保存費用確保へ”. 徳島新聞 (2018年12月27日). 2019年11月1日閲覧。
- ^ “狸合戦の徳島「金長神社」で正月から期間限定「藍の御朱印」登場”. おたくま経済新聞 (2018年12月30日). 2019年11月1日閲覧。
参考文献
編集- 徳島史学会/編 『新版 徳島県の歴史散歩』 山川出版社/刊 1995年 169ページ
外部リンク
編集- ウィキメディア・コモンズには、金長神社に関するカテゴリがあります。
- 金長神社を守る会
- 金長大明神小松島復興大作戦ぽんぽこ - 金長神社を守る会公式ブログ
- 金長神社を守る会 金長子分の小鷹・熊鷹 (@KinchoStrategy) - X(旧Twitter) - 金長神社を守る会公式ツイッター