金色の風 (米)
金色の風(こんじきのかぜ)は、日本のイネの品種名および銘柄名。岩手県南部向けの良食味米品種である。2016年(平成28年)発売の銀河のしずくとで、食味の異なる金銀の2品種が揃った[1][2]。
金色の風 | |
---|---|
属 | イネ属 Oryza |
種 | イネ O. sativa |
交配 | Hit 1073×ひとめぼれ |
亜種 | ジャポニカ O. s. subsp. japonica |
品種 | 金色の風 |
開発 |
岩手生物工学研究センター 岩手県農業研究センター |
概要
編集2009年(平成21年)、県南部(標高120メートル以下に限定:一関、奥州、平泉、金ケ崎)(JAいわて平泉、JA江刺、JA岩手ふるさと)向けのコシヒカリを超える良食味米の開発を目指して岩手生物工学研究センターと県農業研究センターが品種開発を開始。ゲノム解析技術でひとめぼれから、アミロースの含有率が低く食味に優れた遺伝子を持つ系統を特定。「ひとめぼれ」突然変異系統「Hit1073」を母、「ひとめぼれ」を父とする交配後代から育成[3][4] 。2017年(平成29年)9月21日、全農いわての卸会社向け相対基準価格が東北最高値になる[5]。10月8日、販売開始[6][7]。11月3日、中尊寺に奉納[8]。 2018年(平成30年)2月8日、金色の風ロゴマーク等の「金色の風VIガイドライン」を公表[9]。2月28日、日本穀物検定協会の食味ランキング発表(A)[10]。
- 交配系譜
コシヒカリ | 初星 | ひとめぼれ | |||||||||||||||||||||
ひとめぼれ | Hit 1073 (「ひとめぼれ」突然変異系統) | ||||||||||||||||||||||
金色の風 (岩手118号)[11] | |||||||||||||||||||||||
脚注
編集- ^ “岩手県から、「金」と「銀」がそろい踏み「銀河のしずく」を超える自信作「金色の風」登場”. 日経トレンディ (2017年11月27日). 2018年2月28日閲覧。
- ^ “「金色の風」を求めて~生産農家の挑戦~”. 岩手日日新聞社 (2017年10月6日). 2018年2月28日閲覧。
- ^ 藤岡智明, 仲條眞介, 小舘琢磨, 太田裕貴, 阿部陽, 小田中温美「やや低アミロース性の主食用水稲品種「金色の風」の品種特性」『日本作物学会講演会要旨集』第243回日本作物学会講演会、日本作物学会、2016年、129頁、doi:10.14829/jcsproc.243.0_129、NAID 130006954638、2020年9月23日閲覧。
- ^ “オリジナル水稲新品種の普及拡大 計画期間:平成27年度~平成30年度”. 2018年2月28日閲覧。
- ^ “新ブランド米「金色の風」 東北最高値に”. 日本経済新聞社. 2018年2月28日閲覧。
- ^ “岩手県産米の最高級品種“金色の風”販売開始「甘く粒しっかり」”. 河北新報社. 2018年2月28日閲覧。
- ^ “のん 【CM】岩手県産米 「金色の風」”. YouTube. 2018年2月28日閲覧。
- ^ “岩手)「金色の風」を中尊寺に奉納”. 朝日新聞社. 2018年2月28日閲覧。
- ^ “「金色の風」ロゴマーク等の使用について”. 岩手県. 2018年2月28日閲覧。
- ^ “参考品種”. 日本穀物検定協会. 2018年2月28日閲覧。
- ^ “平成28 年度 岩手県農業研究センター試験研究成果書”. 岩手県農業研究センター. 2018年2月28日閲覧。