金沢百番街
金沢百番街(かなざわひゃくばんがい)は、石川県金沢市木ノ新保町にある複合商業施設。西日本旅客鉄道(JR西日本)・IRいしかわ鉄道金沢駅の高架下に位置する。
金沢百番街 Kanazawa 100bangai | |
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JR金沢駅西口ビル(あんと 西) | |
店舗概要 | |
所在地 | 石川県金沢市木ノ新保町1-1 |
開業日 | 1991年(平成3年)3月20日[1] |
施設所有者 | 金沢ターミナル開発 |
施設管理者 | 金沢ターミナル開発 |
商業施設面積 | 7,016 m² |
営業時間 |
Rinto:10:00-20:00 あんと: (ショッピング)8:30-20:00 (お食事)11:00-22:00 あんと 西:7:00-23:00 |
前身 | 金沢ステーションデパート |
外部リンク | https://www.100bangai.co.jp/ |
金沢百番街 |
合計で100店舗を超えるテナントが集積している。JR西日本の子会社である金沢ターミナル開発の運営により[2][3]、1991年(平成3年)3月20日に開業した[1]。
概要・歴史
編集金沢百番街の前身は、1953年(昭和28年)10月に金沢駅の地下で開業した「金沢ステーションデパート」である[1]。開業当初は44店舗で構成されていた。
1980年(昭和55年)に着手した[4]、金沢駅および駅周辺の高架化事業進行に伴い、金沢ステーションデパートも閉店。1990年(平成2年)6月5日[5][6]に高架化事業が完成した翌年の3月20日に、これまでの金沢ステーションデパートを一新し、新たな商業施設として開業した[1][5][7]。施設名の百番には、加賀百万石、開業当初の店舗数115店、来店客から100点満点をもらえる施設にしたいことがそれぞれ由来となっている[1]。
開業時は金沢の伝統文化をテーマにした「かなざわ館」とファッションの「トレンド館」の構成となっていたが、2011年[1](平成23年)3月3日に「トレンド館」を「Rinto」(リント)[5][8]、2014年[1](平成26年)に「かなざわ館」を「あんと」としてそれぞれリニューアルしている[9]。また、2007年(平成19年)5月26日にJR金沢駅西ビルの完成に伴い、「くつろぎ館」(現在の「あんと西」)が開業している[5][10]。
各ゾーン
編集Rinto
編集Rinto(高架下北部) - ファッションや書籍関連の店舗など
元は在来線高架下北部にファッションショップが中心の「トレンド館」があったが[1]、2006年(平成18年)11月2日に隣にファッションビル「金沢フォーラス」が開業し[11]、売り上げが減少したこともあって[8]、「トレンド館ありがとう閉館セール」を行ったうえで、2010年(平成22年)10月31日に閉館した[12]。
2011年(平成23年)3月3日に、前述の「トレンド館」をリニューアルし「Rinto」として開業した[5][8]。「Rinto」とは「凛と」という言葉を意味し、新装開業時には売り場面積約3,500m2に41店舗が入居した[8]。
あんと
編集あんと(高架下南部) - 伝統工芸品や和菓子の店舗、飲食店、郵便局など
1997年3月20日に新幹線高架下南部に飲食店中心の「あじわい館」が開業し、同時に在来線高架下南部にあったお土産店中心の「かなざわ館」が「おみやげ館」に改称した[13]。両館を改装して2014年(平成26年)7月17日に「あんと」として開業した[9]。
あんと 西
編集あんと 西(金沢駅西口ビル) - ビジネスホテル、食品スーパー、医療機関など
2007年(平成19年)5月26日、金沢駅西口に新たに商業ビルがオープンし、名称を「くつろぎ館」とした[10]。同ビルには石川県第1号店となるドラッグストアのマツモトキヨシ[10]、ビジネスホテル「ヴィアイン金沢」[10]、スーパーマーケットなども出店した。2017年(平成29年)4月1日に「あんと 西」に改称。1階から4階までが商業施設であり、5階から8階まではヴィアインの客室となっている(フロントは3階にある)。
主なテナント
編集現在のテナントの詳細は、公式サイトの店舗検索あるいはフロアガイドを参照。
- かつて出店していたテナント
- スプーンステーションおよび100banマート
- 金澤ちとせ珈琲百番街店
脚注
編集- ^ a b c d e f g h “【石川】「百番街」30年 駅ナカの歩み 金沢ステーションデパート前身”. 北陸中日新聞Web. (2021年3月26日). オリジナルの2021年3月28日時点におけるアーカイブ。 2021年7月16日閲覧。
- ^ “金沢・福井駅の商業施設 営業短縮 新型コロナ対策”. 日本経済新聞. (2020年3月4日) 2021年7月16日閲覧。
- ^ “金沢百番街新装オープン あんとにスイーツ、リントにタピオカ店”. 北國新聞. (2021年3月19日). オリジナルの2021年3月21日時点におけるアーカイブ。 2021年7月16日閲覧。
- ^ 『北國新聞に見るふるさと110年(下)』北國新聞社、2003年8月5日、226頁。
- ^ a b c d e 朝日 2012, p. 10.
- ^ 北國 2019, p. 68.
- ^ 北國 2019, p. 78.
- ^ a b c d “JR金沢駅の金沢百番街「トレンド館」が全面改装-「リント」として開業”. 金沢経済新聞 (2011年3月17日). 2021年7月16日閲覧。
- ^ a b “金沢駅「百番街」土産・飲食ゾーンが刷新-新名称は「あんと」”. 金沢経済新聞 (2014年7月16日). 2021年7月16日閲覧。
- ^ a b c d “JR金沢駅西口ビル・金沢百番街「くつろぎ館」が開業”. 金沢経済新聞 (2007年5月26日). 2021年7月16日閲覧。
- ^ 北國 2019, p. 239.
- ^ “金沢百番街「トレンド館」、今月末で閉館-来春、新装開店へ”. 金沢経済新聞 (2010年10月29日). 2021年7月16日閲覧。
- ^ 「来月20日に開業 北陸新幹線 金沢駅高架下の公共 商業施設<ふれあい館>、<あじわい館> JR西日本・金沢支社」『北國新聞』1997年2月7日付夕刊6面。
- ^ “【石川】百番街の新たな顔に あんと西、Rinto新装”. 北陸中日新聞Web. (2020年6月25日) 2021年7月16日閲覧。
- ^ a b “金沢駅のスーパー存続 100banマート 百番街が直営 「駅ナカ」空洞化回避”. 北國新聞 (北國新聞社): p. 5[要ページ番号]. (2014年2月19日)
- ^ “東京ストアー民事再生法申請、他地域からの参入が打撃”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社): p. [要ページ番号]. (2013年1月19日)
- ^ “金沢百番街のスーパー、「直営」で再オープン”. 北國新聞 (北國新聞社): p. 5[要ページ番号]. (2014年2月22日)
- ^ a b 金沢駅憩いの場 68年の歴史に幕 ちとせ珈琲百番街店 あす閉店 中日新聞、2021年9月9日閲覧。
参考文献
編集- 『週刊JR全駅・全車両基地 18 北陸本線②(森本〜米原) 越美北線』朝日新聞出版、2012年12月9日。
- 『北國新聞で見る平成いしかわの30年』北國新聞社、2019年8月5日。