金山峠 (山形県・宮城県)

金山峠(かねやまとうげ[1]、かなやまとうげ[2])は、山形県上山市宮城県刈田郡七ヶ宿町を結ぶ羽州街道の一部(七ヶ宿街道)で金山越の街道は史跡指定を受けた景勝地である[3][4]。標高623m。

金山峠
七ヶ宿町側から見た金山峠
七ヶ宿町側から見た金山峠
所在地 山形県上山市宮城県刈田郡七ヶ宿町
座標
金山峠 (山形県・宮城県)の位置(日本内)
金山峠 (山形県・宮城県)
北緯38度3分24.8秒 東経140度17分50.4秒 / 北緯38.056889度 東経140.297333度 / 38.056889; 140.297333座標: 北緯38度3分24.8秒 東経140度17分50.4秒 / 北緯38.056889度 東経140.297333度 / 38.056889; 140.297333
標高 623 m
山系 奥羽山脈
通過路 山形県道・宮城県道13号上山七ヶ宿線
プロジェクト 地形
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概要

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鏡清水

山形県道・宮城県道13号上山七ヶ宿線が通っており、山形県上山市赤山から金山を通り、宮城県七ヶ宿町干蒲までの区間は冬期通行止となる。その間は高畠町方面を経由した、国道113号山形県道268号楢下高畠線を使用する道筋が迂回路として使われる。

羽州街道の一部であり[3]、特に桑折宿から上山宿(山形県)までの区間は七ヶ宿街道とも称される[5](羽州街道のうち金山峠と小坂峠の間の区間は、道中に7つの宿場があることから「山中七ヶ宿街道」とも呼ばれる)。七ヶ宿町の名の由来でもある。

峠は、奥羽山脈中の分水嶺の一翼を担っており、七ヶ宿町側の白石川阿武隈川水系で太平洋へ、上山市側の金山川は最上川水系で日本海へとそそぐ。白石川源流部の「鏡清水」はショウブミズバショウの群生地である[4]

歴史

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かつて羽州街道の一部であった事から、弘前藩秋田藩庄内藩山形藩上山藩など13の藩が参勤交代の道筋として利用した[2]。鏡清水も街道時代から名水として珍重されていた。また、七ヶ宿町と上山市との間の羽州街道金山峠越の道は、1996年に文化庁選定の歴史の道百選の一つに選定された[6]

2014年(平成26年)7月9日から10日にかけての前線に伴う大雨で土石流が発生し、史跡23カ所が被災した[3]。その後、2カ年事業で災害復興事業と遺構確認調査が実施された[3]

出典

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  1. ^ 主要地方道上山七ヶ宿線(金山峠)”. 東北地方整備局. 2025年1月27日閲覧。
  2. ^ a b 9.羽州街道-金山峠越”. 文化庁. 2025年1月27日閲覧。
  3. ^ a b c d 史跡羽州街道楢下宿金山越整備基本計画書 第5章 整備基本計画”. 上山市. 2025年1月27日閲覧。
  4. ^ a b 5 七ヶ宿街道金山峠越えのみち”. 宮城県観光政策課公園管理班. 2025年1月27日閲覧。
  5. ^ No.160012 七ヶ宿街道”. 宮城県デジタルフォトミュージアム. 2025年1月27日閲覧。
  6. ^ 文化庁選定「歴史の道百選」について

関連項目

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外部リンク

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