金介屎
朝鮮時代の女官
金 介屎(きん かいし、キム ゲシ、ハングル:김개시 生年不詳 - 1623年)は朝鮮王朝時代中期の官女。名前の「介屎」は朝鮮語の「犬の糞」である「ケトン 개똥」を漢語風にしたものである。
金介屎 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 김개시 |
漢字: | 金介屎 |
発音: | キム ゲシ |
日本語読み: | きん かいし |
生涯
編集彼女の出自は一切不明であるが、野史(公式な記録以外に作成された歴史書)によると、1600年前後に宮廷に女官として入ったとされる。そこで当時、世子(セジャ)であった光海君に出会い、彼付きの女官となり、仕えることになる。やがて、光海君の父である宣祖の目に留まり、「聖恩」(ソンウン、寵愛)を受け、特別尚宮(トクピョルサングン)になる(以後、「金尚宮」と呼ばれることになる)。
その後、金介屎は光海君を王位に就けるべく、光海君を支援する勢力と手を結び、反対勢力を退き、光海君即位後も宣祖の唯一の嫡子である永昌大君を死に追いやり、その母である仁穆王后を失脚、幽閉させることに成功した。しかし、1623年に起きた仁祖反正で一転し、主君である光海君は廃位され、彼女は李爾瞻らと共に処刑された。
参考資料
編集- 『朝鮮王朝史 上』李成茂著、日本評論社 2006年
金介屎が登場する作品
編集- テレビドラマ