野田泉光院
野田 泉光院(のだ せんこういん、宝暦6年(1756年) - 天保6年(1835年))は、江戸時代の修験僧(山伏)。本名は成亮(しげすけ)、俳号は一葉。
野田氏は代々佐土原藩に仕えており、当山派(真言宗系の修験寺)安宮寺の住職を務めた。泉光院は文化9年9月3日(1812年10月8日)、全国の諸山を巡る修行に出て、全国各地を訪れ、文政元年11月7日(1818年12月4日)佐土原に帰った。
約6年2ヶ月にわたる旅を『日本九峰修行日記』に著し、当時の時代風俗を生き生きと活写している貴重な史料として、後世の歴史家より高く評価されている。
主な文献
編集- 著作『日本九峰修行日記』杉田直編、私家版、1935年
- 著作『日本九峰修行日記』- 鈴木棠三校注『日本庶民生活史料集成2 探検・紀行・地誌 西国篇』(三一書房、1969年)
- 宮本常一『野田泉光院 旅人たちの歴史』(未來社、1980年、新版2009年)ISBN 4624110528
- 石川英輔『泉光院江戸旅日記』(講談社、1994年)ISBN 4062068419
- 『大江戸泉光院旅日記』(講談社文庫、1997年)ISBN 4062635194
- 『泉光院江戸旅日記』(ちくま学芸文庫、2014年)ISBN 4480096264