野村浩三
来歴
編集劇団俳優座第3期生[5][4]。同期には愛川欽也、渡辺美佐子、江幡高志、塚本信夫、穂積隆信、本郷淳などがいる。
1953年、『落葉日記』で映画デビュー[5][4][注釈 2]。1954年、俳優座養成所卒業[4]。藤本プロ所属[出典 3]。本名でデビューののち[出典 4]、1955年の松竹入社の際に野村浩三に改名[出典 5]。
1958年に東宝に移籍[5]。同年公開の東宝特撮映画『大怪獣バラン』(本多猪四郎監督)で生物学者・魚崎健二役で主演。主役はこの作品だけであったが、特撮映画には多数出演し、欠かせない存在となっている。その後、野村明司に改名した後[7][8]、第一協団に移籍[12]。
テレビドラマでは1966年、『ウルトラQ』第22話「変身」でモルフォ蝶の鱗粉を浴びて巨大化する男・浩二役を演じた。
松竹大船撮影所の俳優による研究グループ、船の会のメンバーだった[13]。
出演作品
編集映画
編集- 落葉日記(1953年) - 混血青年
- 美貌と罪(1953年) - 隈部
- 愛人(1953年) - 昌充
- 若い瞳(1954年) - 森和郎
- よい婿どの(1954年) - 南村浩
- 女人の館(1954年) - 丹野周一郎
- 美貌の園 前篇「嘆きの花」・後篇「愛憎の夜」(1956年)
- この世の花 完結篇 第九部愛の裁き 第十部砂の抱擁(1956年)
- 大怪獣バラン(1958年) - 魚崎健二[出典 6]
- 日本誕生(1959年) - 大伴麻毛理[14]
- 宇宙大戦争(1959年) - 戦闘ロケット隊隊長[1][2]
- ガス人間第一号(1960年) - 川崎[14]
- 世界大戦争(1961年) - 石橋[14]
- どぶろくの辰(1962年、東宝)
- 妖星ゴラス(1962年) - 観測員[14]
- 太平洋の翼(1963年) - 大和の当直将校[15]
- 青島要塞爆撃命令(1963年) - 艦隊参謀B[14]
- 大盗賊(1963年)
- ゴジラシリーズ
- クレージー映画
- フランケンシュタイン対地底怪獣(1965年) - 記者A[14]
- フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年) - 自衛隊幕僚[要出典]
- 日本のいちばん長い日(1967年) - 中村俊久中将
- 脱出(1972年) - 阿部課長
- 鏡の中の野心(1972年) - 美容学校理事長
テレビドラマ
編集- 顔(1959年)
- 越路吹雪ショー 私が一番おめでたい(1960年)
- 女(1960年)
- 残像(1960年)
- くりすます・ロータリー 第1話(1960年)
- 地唄(1962年) - 垣内譲治
- 結婚 第15話「正規」(1962年)
- くちづけ(1962年)
- 珠はくだけず(1962年)
- お江戸日本橋(1965年)
- ウルトラシリーズ
- 青春とはなんだ 第32話「エレキで助けろ」(1966年) - 高井の父を轢いたトラック運転手
- ありがとう 第17話、第28話(1970年)
- 火曜日の女シリーズ「人喰い」(1970年、NTV)
- プレイガール (12ch / 東映)
- 第28話「裸の女に手をかすな」(1969年)
- 第46話「銀嶺の対決」(1969年)- 山崎
- 第81話「男殺しの用心棒」(1970年)- 川口
- 第104話「スリラー死神からの脅迫状」(1971年)- 高瀬部長
- 第159話「裸になって殺されて」(1972年)- 湯川
- 第181話「ヌードダンサー殺人事件」(1972年)
- 第182話「たまき撃たる!!」(1972年)
- 第195話「聖しこの夜の暗殺者」(1972年)
- 第210話「全裸の美女は朝狙え!」(1973年)
- 第240話「裸の女にゃトゲがある」(1973年)
- 第246話「スター歌手殺人事件」(1973年)
- おらんだ左近事件帖 第3話「尼になった姉妹」(1971年)
- 冠婚葬祭屋 第6話「夫貸します…ですヨ」(1972年)
- 緊急指令10-4・10-10 第5話「カブト虫殺人事件」(1972年) - 加賀美
- 太陽にほえろ! 第43話「きれいな花にはトゲがある」(1973年)
舞台
編集- からす
- 最後の一兵
- 襤褸と宝石(1952年) - 楽士[17]
- 女人の館(1954年) - 丹野周一郎
- 大和撫子
その他
編集- 眠り男セザレ(1954年) - 演出
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f 東宝特撮映画全史 1983, p. 533, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d ゴジラ大百科 1993, p. 126, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b “野村浩三 - 略歴・フィルモグラフィー”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2017年10月17日閲覧。
- ^ a b c d e f 「の・は」『タレント名鑑』《NO1 改訂版》芸能春秋社、1963年、67頁。
- ^ a b c d e f g h 『日本映画人大鑑』キネマ旬報社、1959年、130頁。
- ^ a b c d e 野村宏平、冬門稔弐「12月22日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、368頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ a b c d 田野辺尚人 編「『大怪獣バラン』主役・野村浩三の新事実」『別冊映画秘宝 特撮秘宝 vol.8』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2018年10月18日、117頁。ISBN 978-4-8003-1545-8。
- ^ a b c d e “野村浩三”. 映画データベース. 東宝. 2013-06-25 ?時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月17日閲覧。
- ^ a b c d 「映画界」『現代日本新人物事典 : 大臣からファッション・モデルまで 1956年度版』近代社、1955年、405頁。
- ^ “尾棹一浩 - 略歴・フィルモグラフィー”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2017年10月17日閲覧。
- ^ “新婚白書”. Movie Walker. 2017年10月17日閲覧。 “「女人の館」の尾棹一浩改め野村浩三(作品情報)”
- ^ 『出演者名簿』《昭和49年度版》著作権資料協会、1973年、321頁。
- ^ 落合義雄『ぐんま演劇回り舞台』上毛新聞社、1965年、256頁。
- ^ a b c d e f g 東宝特撮映画全史 1983, pp. 536–538, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ “太平洋の翼”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月6日閲覧。
- ^ “モスラ対ゴジラ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月6日閲覧。
- ^ 倉林誠一郎, ed (1966). “昭和二十七年(1952)”. 新劇年代記 戦後編. 白水社. p. 284 - 285
出典(リンク)
編集参考文献
編集外部リンク
編集- 尾棹一浩 - 日本映画データベース
- 野村浩三 - 日本映画データベース
- 野村明司 - 日本映画データベース
- 野村浩三/野村明司/尾棹一浩 - allcinema
- 尾棹一浩 - KINENOTE
- 野村浩三 - KINENOTE
- 野村明司 - KINENOTE
- Kazuhiro Ozao - IMDb
- Kôzô Nomura - IMDb
- Akiji Nomura - IMDb
- 東宝 映画データベース 野村浩三(archive.is、2013年6月25日) - http://www.toho.co.jp/library/system/people/detail/1220[リンク切れ] ※名義の経緯も明記。