野口昂明

日本の挿絵画家 (1909–1982)

野口 昴明(のぐち こうめい、1909年8月17日 - 1982年11月15日)とは大正から昭和にかけての日本挿絵画家である。

『さしゑ』第3号(1956年)

来歴

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小田富弥及び伊東深水の門人。本名は野口久夫。久弥と号す。愛知県生まれ。1927年愛知県立工業学校図案科を卒業。1935年中里介山の依頼により『大菩薩峠』の挿絵を描いたことで、挿絵界の第一人者として知られるようになった。昴明は戦国時代を好み、山手樹一郎中山義秀池波正太郎と組んだ作品を多く手掛けている。他に永井路子今東光らの作品の挿絵を描いており、代表作には1936年の『大菩薩峠絵本』が挙げられる。

 
浅間温泉「小柳」で催された、雑誌『温泉』座談会。後列手前から順に戸川貞雄白井喬二江戸川乱歩。前列手前から順に河野通明、野口昂明、笹本寅。(1954年)

1982年没、享年73。

作品

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  • 『青春の風』 山手樹一郎著 講談社、1958年
  • 『戦国梟雄伝』 中山義秀著
  • 『武辺往来』 中山義秀著 中央公論社、1960年
  • 『弁慶』今東光著 講談社、1966年
  • 堀部安兵衛』 池波正太郎著 徳間書店、1967年
  • 『王者の妻-秀吉の妻おねね』 永井路子著 講談社、1971年
  • 『木枯し紋次郎-笛が流れた雁坂峠』 笹沢左保 小説現代 1973年4月号掲載
  • 『木枯し紋次郎-唄を数えた鳴神峠』 笹沢左保 小説現代 1973年6月号掲載

参考文献

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