醒ケ井駅
醒ケ井駅(さめがいえき)は、滋賀県米原市醒井にある[1]、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の駅である。駅番号はCA82[1]。
醒ケ井駅 | |
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駅舎(2023年5月) | |
さめがい Samegai | |
◄CA81 近江長岡 (4.6 km) (6.1 km) 米原 CA83► | |
所在地 | 滋賀県米原市醒井619 |
駅番号 | CA 82 [1] |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | ■東海道本線(名古屋地区) |
キロ程 | 439.8 km(東京起点) |
電報略号 | サイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線(実質1面2線) |
乗車人員 -統計年度- |
317人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1900年(明治33年)2月21日[1][2] |
備考 | 簡易委託駅 |
会社境界駅である米原駅は西日本旅客鉄道(JR西日本)の管内に入るため、当駅が東海道本線におけるJR東海管轄駅の中で最も西に位置する。運行形態の詳細は「東海道線 (名古屋地区)」を参照。なお、ダイヤは後述する。
歴史
編集- 1900年(明治33年)2月21日:国有鉄道東海道線(1909年に東海道本線に改称)[3]の長岡駅(現在の近江長岡駅) - 米原駅間に新設開業[1][2]。一般駅。
- 1972年(昭和47年)3月1日:貨物の取り扱いを廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東海旅客鉄道の駅となる[4]。
- 2019年(平成31年)3月2日:ICカード「TOICA」の利用が可能となる(大垣駅方面)[5][6]。これにより、一部の支線を除く東海道本線全駅が、TOICAをはじめとした交通系ICカードの対応駅となった[注釈 1]。
- 2021年(令和3年)3月13日:米原駅方面でICカード「TOICA」の利用が可能となる[7][8]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線[9]と島式ホーム1面2線[9]を有する地上駅である[2]。単式ホーム側は閉鎖されており[2]、主に貨物列車の待避線として使用されている[9]。単式ホームに接して、コミュニティセンターが併設された駅舎が置かれている。島式ホームとは跨線橋で連絡している。駅舎は1958年に建築され外壁が駅舎の前を覆う形となっている(外壁は2002年に改修)[10]。
大垣駅管理の簡易委託駅(米原市シルバー人材センターに委託)となっている[11]。なお、JR全線きっぷうりばは簡易委託化時に「みどりの窓口」相当の扱いではなくなったため、マルス端末は設置されているが、取り扱いに制限がある。TOICA対応の簡易改札機設置。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
2 | 東海道本線 | 下り | 米原・京都方面[注釈 2] |
3 | 上り | 大垣・名古屋方面[注釈 2] |
- 1番線は貨物列車の待避線となっており、前述の通りホーム部分にも柵がされている。
-
改札口(2022年11月)
-
ホーム(2022年11月)
大垣保線区
編集大垣保線区醒ケ井保線支区が存在する。駅舎と別棟に、保線区現場事務所が存在する。これら醒ケ井駅構内から工事用車両の進入のほか、クレーン車、軌道車などが格納されている車庫が存在する。
貨物取扱
編集醒ヶ井駅は1972年に貨物の取り扱いを終了しており、定期貨物列車の発着はない。ただし変圧器輸送用の特大貨物が稀に到着し荷下ろしが行われる。この変圧器輸送は醒ヶ井駅着であるものの当駅は正式な貨物取扱駅ではないため、形式的に岐阜貨物ターミナル駅着として扱われている。
貨物取扱廃止以前は、住友セメントへの専用線が存在しセメント製品の発着があった。
ダイヤ
編集普通列車はすべて大垣発着であるが、快速系統の各列車は岐阜・名古屋方面へ直通する。
- 日中時間帯
- 大垣発着の普通が上下線とも1時間あたり2本停車する。
- 朝と夕方以降
- ※土曜・休日ダイヤとなる日は、米原行きの区間快速が朝に1本のみ追加して運行される。
利用状況
編集「滋賀県統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1992年 | 552 | [統計 1] |
1993年 | 536 | [統計 2] |
1994年 | 516 | [統計 3] |
1995年 | 490 | [統計 4] |
1996年 | 477 | [統計 5] |
1997年 | 408 | [統計 6] |
1998年 | 408 | [統計 7] |
1999年 | 407 | [統計 8] |
2000年 | 407 | [統計 9] |
2001年 | 383 | [統計 10] |
2002年 | 386 | [統計 11] |
2003年 | 397 | [統計 12] |
2004年 | 不明 | |
2005年 | ||
2006年 | ||
2007年 | 418 | [統計 13] |
2008年 | 406 | [統計 14] |
2009年 | 373 | [統計 15] |
2010年 | 369 | [統計 16] |
2011年 | 387 | [統計 17] |
2012年 | 391 | [統計 18] |
2013年 | 386 | [統計 19] |
2014年 | 385 | [統計 20] |
2015年 | 389 | [統計 21] |
2016年 | 382 | [統計 22] |
2017年 | 379 | [統計 23] |
2018年 | 376 | [統計 24] |
2019年 | 358 | [統計 25] |
2020年 | 228 | [統計 26] |
2021年 | 245 | [統計 27] |
2022年 | 317 | [統計 28] |
駅周辺
編集かつては、中山道の宿場町であったために、駅周辺には往時の雰囲気や面影が残る。
- 米原市醒井行政サービスセンター
- 醒井宿[2]
- 加茂神社
- 米原市醒井宿資料館
- 醒井木彫美術館
- 了徳寺のオハツキイチョウ(国天然記念物)
- 醒井地蔵尊
- 醒井峡谷
- 醒井養鱒場
- 米原市立河南小学校
- 国道21号
- 滋賀県道17号多賀醒井線
- 天野川
なお、醒ケ井駅に隣接して米原市の観光拠点施設「醒井水の宿駅」があったが、老朽化などにより2022年(令和4年)1月8日から休館し、同年6月30日に閉館した[12]。
タクシー路線
編集駅前にデマンドタクシー「まいちゃん号」(米原市)の乗り場がある[13]。
- 備考
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集本文中の出典
編集- ^ a b c d e 結解 2020, p. 141.
- ^ a b c d e 川島 2009, p. 44.
- ^ 結解 2020, p. 132.
- ^ 結解 2020, p. 133.
- ^ 『「TOICA」のサービス拡充について 〜2019年3月2日(土)からご利用エリアを拡大します!〜』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2018年12月12日。オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブ 。2020年12月19日閲覧。
- ^ “JR東海のICカード「TOICA」2019年春にエリア拡大…愛知環状鉄道も導入へ”. Response. (2017年7月25日). 2022年2月21日閲覧。
- ^ 『在来線および新幹線におけるIC定期券のサービス向上について 〜2021年3月13日(土)からサービスを開始します!〜』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道/東海旅客鉄道/西日本旅客鉄道、2021年1月19日。オリジナルの2021年1月19日時点におけるアーカイブ 。2021年1月19日閲覧。
- ^ “少し改善?IC乗車券「エリアまたぎ」の不自由”. 東洋経済オンライン (2021年2月24日). 2022年2月21日閲覧。
- ^ a b c 川島 2009, p. 20.
- ^ “立派な駅舎と思いきや...実はハリボテ JR醒ヶ井駅の構造が「これぞ看板建築」だと話題に”. Jタウンネット (2020年11月12日). 2022年2月21日閲覧。
- ^ 醒ヶ井駅・柏原駅の営業内容について - 米原市まち整備部経済振興局シティセールス課
- ^ “醒井水の宿駅(閉館のお知らせ)”. 米原市 (2022年7月1日). 2022年7月14日閲覧。
- ^ “まいちゃん号の運行について”. 米原市 (2022年4月1日). 2022年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月28日閲覧。
利用状況の出典
編集- ^ 平成4年滋賀県統計書[リンク切れ]
- ^ 平成5年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成6年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成7年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成8年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成9年滋賀県統計書[リンク切れ]
- ^ 平成10年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成11年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成12年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成13年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成14年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成15年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成19年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成20年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成21年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成22年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成23年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成24年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成25年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成26年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成27年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成28年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成29年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 平成30年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和元年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和2年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和3年滋賀県統計書 (PDF)
- ^ 令和4年滋賀県統計書 (PDF)
参考文献
編集- 川島令三『【図説】日本の鉄道 東海道ライン 全線・全駅・全配線 第5巻 名古屋駅 - 米原エリア』講談社、2009年7月20日。ISBN 978-4-06-270015-3。
- 結解善幸『DJ鉄ぶらブックス 031 路線百科 東海道本線』交通新聞社、2020年10月30日。ISBN 978-4-330-08020-8。