酸化レニウム(VII)(さんかレニウム なな、: rhenium(VII) oxide)は、化学式が Re2O7 と表されるレニウム酸化物である。気相過レニウム酸 HReO4酸無水物だが、固相の過レニウム酸 Re2O7•2H2O とも構造上密接に関係している。固相の Re2O7 は複数のレニウム中心をもつ特異な重合体で、各レニウム中心は四面体形構造をとる[1]。気相の Re2O7分子だが、1対の頂点を共有する ReO4 四面体から成り立っている[2]

酸化レニウム(VII)
識別情報
CAS登録番号 1314-68-7
特性
化学式 O7Re2
モル質量 484.410 g/mol
外観 黄色結晶性粉末
密度 6.103 g/cm3, 固体
融点

360 °C

沸点

昇華

危険性
EU分類 Not listed
関連する物質
関連物質 酸化マンガン(VII)
酸化テクネチウム(VII)
過レニウム酸
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酸化触媒メチルトリオキソレニウム(VII)前駆体である[3]

脚注

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  1. ^ Bernt Krebs, Achim Mueller, Hans H. Beyer (1969), “Crystal structure of rhenium(VII) oxide”, Inorg. Chem. 8 (3): 436-443, doi:10.1021/ic50073a006 
  2. ^ Wells, A.F. (1984) Structural Inorganic Chemistry, Oxford: Clarendon Press. ISBN 0-19-855370-6.
  3. ^ W. A. Herrmann and F. E. Kuhn (1997), “Organorhenium Oxides”, Acc. Chem. Res. 30 (4): 169-180, doi:10.1021/ar9601398 

関連項目

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