酢酸セシウム(さくさんセシウム、: Caesium acetate)は、セシウム酢酸塩で、化学式CH3CO2Cs で表される無機化合物パーキン反応において、脂肪酸芳香族アルデヒドの縮合によるケイ皮酸の製造に用いられる[3]

酢酸セシウム[1]
識別情報
CAS登録番号 3396-11-0 チェック
PubChem 160687
ChemSpider 141192 チェック
特性
化学式 C2H3CsO2
モル質量 191.95 g mol−1
外観 白色の結晶または塊[2]で、吸湿性がある
密度 2.423 g/cm3、固体
融点

194 °C, 467 K, 381 °F

沸点

945 °C, 1218 K, 1733 °F

への溶解度 945.1 g/100 g (−2.5 °C)
1345.5 g/100 ml (88.5 °C)
危険性
EU Index not listed
引火点 不燃性
関連する物質
その他の陰イオン ギ酸セシウム
その他の陽イオン 酢酸リチウム
酢酸ナトリウム
酢酸カリウム
酢酸ルビジウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酢酸セシウムは、水酸化セシウムまたは酸化セシウム酢酸との反応により製造することができる。

脚注

編集
  1. ^ Weast, Robert C., ed. (1981), CRC Handbook of Chemistry and Physics (62nd ed.), Boca Raton, FL: CRC Press, p. B-91, ISBN 0-8493-0462-8 .
  2. ^ 製品安全データシート東京化成工業
  3. ^ Koepp, E.; Vögtle, F. (1987), Synthesis: 177 .

参考文献

編集
  • Torisawa, Yasuhiro; Okabe, Hiromitsu; Ikegami, Shiro (1984), “Efficient Inversions of Secondary Alcohols using Cesium Acetate and 18-Crown-6”, Chem. Lett. 13 (9): 1555–56, doi:10.1246/cl.1984.1555 .

外部リンク

編集