那珂郡 (埼玉県)
日本の埼玉県(武蔵国)にあった郡
郡域
編集現在の行政区画では概ね以下の区域に相当する。
歴史
編集7世紀に仲評が置かれた。「无耶志国仲評里中里」から送られたフナについて記した木簡が飛鳥京跡で出土している[1]。「无耶志」は武蔵の古い表記である。この評が大宝元年(701年)に郡に改称した。
郡衙の所在地は、美里町古郡(ふるごおり)と推定される。勤務した官人の居宅と目されるのが、「中」の焼き印や倉庫の鍵などが出土した、付近の北坂(きたさか)遺跡である[2]。
かつては那賀郡とも表記した。
近代以降の沿革
編集知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
幕府領 | 旗本領 | 7村 | ●広木村、●白石郷、猪俣村、中里村、甘粕村、古郡村、駒衣村 |
幕府領・旗本領 | 1村 | 円良田村 | |
幕府領・藩領 | 幕府領・上野前橋藩 | 1村 | 秋山村 |
旗本領・前橋藩 | 2村 | 小平村、木部村 |
行政
編集- 児玉・加美・那珂郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治11年(1879年)3月17日 | |||
明治29年(1896年)3月31日 | 児玉郡・加美郡との合併により那珂郡廃止 |
脚注
編集参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 11 埼玉県、角川書店、1980年7月1日。ISBN 4040011104。
- 旧高旧領取調帳データベース
- 田代脩・塩野博・重田正夫・森田武『埼玉県の歴史』(県史11)、山川出版社、1994年。
関連項目
編集先代 ----- |
行政区の変遷 - 1896年 |
次代 児玉郡 |