スポーツ科学
(運動生理学者から転送)
スポーツ科学(スポーツかがく、英語:sports science)とは、スポーツを考察の対象とした学問の総称で、体育科学と呼ばれることもある。
また「科学」の指し示す内容によって、自然科学的領域のみに限定する場合や、自然科学的領域に加え、人文科学・社会科学的領域をも含める場合もある。後者においてはスポーツ学、体育学と呼ばれることもある。
概要
編集スポーツ科学は1960年代になって脚光を浴びた言葉である[1]。スポーツ科学は競技力向上だけを目的とした科学ではなく、歴史的にスポーツ医学を基盤にして発展した科学である[1]。現代では、スポーツ科学は「スポーツをキーワードにしたあらゆる研究」を含み[2]、政治学・経済学・心理学・医学・生理学・栄養学といった諸学問と関連している[3]。研究を行う者がスポーツ競技者である必要はない[3]。
スポーツ科学は研究対象であるスポーツに対する研究手法によって細分化され、細分化された各専門諸学は「スポーツ○○学」と呼ばれる。スポーツ科学の専門分科として、スポーツ史・スポーツ社会学・スポーツ心理学などがある[1]。
スポーツ科学は、健康増進のためのスポーツ振興・スポーツ関連ビジネスのマネジメント・体育科の教員養成といった社会的ニーズ、競技スポーツや生涯スポーツにおける障害管理やコンディション指導といったスポーツニーズ、スポーツに関わる諸科学を研究するアカデミックニーズに応えることが求められている[4]。
分野
編集脚注
編集出典
編集- ^ a b c 岸野雄三「スポーツ科学とスポーツ史」『体育学研究』第19巻第4-5号、一般社団法人 日本体育学会、1974年、167-174頁、doi:10.5432/jjpehss.KJ00003392460。
- ^ “「スポーツ」を科学するってどういうこと? 「スポーツ科学」の研究者に話を聞いてみた #学問の面白さ | マイナビ学生の窓口”. マイナビ学生の窓口 | マイナビ学生の窓口. 2020年7月9日閲覧。
- ^ a b “総合系スポーツ科学の特徴 | 大学受験予備校・四谷学院の学部学科がわかる本 | 公式サイト”. 2020年7月9日閲覧。
- ^ “教育理念”. 早稲田大学 スポーツ科学部. 2020年7月9日閲覧。