化学における遊離とは、なんらかの化学種結合していない状態にあること、および結合が切れることを指す用語である[1]。様々な化学種に対してそれぞれ若干異なった用いられ方をする。

用例

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遊離原子 : free atom
分子多原子イオンを形成していない、単一の中性原子を指す。
遊離炭素
遊離酸・遊離塩基 : free acid, free base
を形成せず、電離もしていない酸または塩基を指す。
遊離基 : free radical
フリーラジカルとも。結合が切れて不対電子を持った置換基を指す[2]
遊離アミノ酸 : free amino acid
タンパク質ペプチドを形成していない、単分子のアミノ酸を指す[3]

出典

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  1. ^ 大辞林『遊離』 - コトバンク
  2. ^ 遊離基 - ATOMICA -”. atomica.jaea.go.jp. 2024年9月16日閲覧。
  3. ^ アミノ酸とは?|カンタン解説!アミノ酸|アミノ酸大百科|味の素株式会社”. 味の素グループ企業情報サイト~Eat Well, Live Well.~AJINOMOTO. 2024年9月16日閲覧。