透明なぬいぐるみLIVEショー

透明なぬいぐるみLIVEショー』は、ザ・プレイヤーズ・ハウスの公演として2003年に上演された演劇。また、2008年ハードレインオープンカフェによって上演された再演をも指す。

作/簑田詢平、演出/佐々木海音。出演は簑田詢平、明本道子、梅津幸輝 他。


上演記録

編集

初演

編集

2003年6月27日6月29日 ブディストホール

再演

編集

2005年10月21日10月23日 ブディストホール

2008年4月11日4月13日 TACCS1179


内容

編集

ストーリー

編集

ある山間の別荘に、若者達が集まるところから物語は始まる。 彼らはインターネット自殺サイトで知り合い、 そして実際に自ら生命を絶っていこうとする若者達だ。 なぜ彼らは「』という選択肢を選ぶのか。 そして、何を考え、どんな会話をし「」に向かうのか。 そして、いよいよ自殺を決行しようとしたその時、 突然の大地震が発生し、彼らは土砂に埋もれた別荘に閉じこめられてしまう。 その生命ギリギリの 状況の中、彼らの取る行動とは? を望む若者達の姿を通して、人間の関係を浮き彫りにしていく。 手に汗握る展開の中、真の幸福とは何かを問うエンターテイメント作品。


登場人物

編集
  • 男/物語の主人公。若者達に人気のドラッグ「フェアリーブルー」(飲むと会いたい人に会えると言われている違法ドラッグ。一定の量を超えて服用すると、死に至る。)の売人。チンピラ。南海の孤島、バルンガ島に行くことを夢見ている。
  • ブッチ/“男”の相棒。二人の間には、“男”が考え、“ブッチ”が行動するという関係が成り立っている。真っ直ぐな性格で、行動が機敏。ナイフ投げの名人。
  • ロビン/ネットで「フェアリーブルー」を使った集団自殺を計画し、進行するリーダー的存在。集団自殺の決行場所である別荘の所有者で頭脳明晰。あまり感情の起伏がなく見えるが、内には深い親への憎悪がある。
  • まにあ/物語のストーリーテラー。ロビンの集団自殺の呼びかけに応じ、集まった自殺志願者のひとり。その名の通り、自殺に対して強い好奇心を持っている。特に、会いたい人に会えるという「フェアリーブルー」には、強く興味を示す。
  • ジュン/同じく、自殺志願者のひとり。施設で育ち、耐えがたい苦痛の中で生きてきた。その過酷な過去から、世の中に絶望し、憎悪は深い。自殺志願者の中でも、特に自殺への執着心が強い。
  • ルーク・スカイウォーカー/自殺志願者のひとり。気が小さく、内向的。多額の借金を抱えている。
  • 風鈴/自殺する気はなく、ネットで自分の悩みを真剣に聞いてくれた人達が、集団自殺を計画しているのを知り、それを止めようと別荘へやってくる。
  • 落ち葉/自殺志願者のひとり。気弱で自分に自信がなく、意志を強く持てずにいる。その為、人に影響されやすく、自殺への決意を持って別荘に来るも、その心はもろく揺れ動く。持病のぜん息に苦しむ場面も。
  • ジルバ/自殺志願者のひとり。リストカットの常習者。その容姿や反抗的な態度から誤解を招くが、優しい心を持っている。
  • 陽子/“男”の妻。理不尽な出来事により、数年前に命を落とす。「フェアリーブルー」により、再び“男”の前にその姿を現す。
  • 人形を抱いた女/物語の象徴的存在。透明な人形を抱き、悲しげな表情を浮かべている。その存在は、“男”にしか見えない。
  • 救出者/救助隊員。


外部リンク

編集