甲斐青柳駅
かつて日本の山梨県増穂町(現:富士川町)にあった山梨交通の駅
(追分駅 (山梨県)から転送)
甲斐青柳駅(かいあおやぎえき)は、山梨県南巨摩郡増穂町(現・富士川町)青柳町にあった山梨交通電車線の駅である。
甲斐青柳駅 | |
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かいあおやぎ KAIAOYAGI | |
◄長沢 (0.6 km) | |
所在地 | |
所属事業者 | 山梨交通 |
所属路線 | 電車線 |
キロ程 | 20.2 km(甲府駅前駅起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 1930年(昭和5年)8月6日 |
廃止年月日 | 1962年(昭和37年)7月1日 |
概要
編集長沢集落をそのまま南へ下り、富士川町の町役場へ通じる道を越えた先にあった。相対式2面2線構造で、終着駅らしくかなり大きな駅舎を備えていた。ただし通常使用していたのは駅舎側のホームのみで、反対側のホームは荒れ果てていた。
開業当時の駅名は追分駅と称した。ただし実際の「追分」は当駅の位置から北東へかなり離れており、鰍沢への特許が失効する直前の1933年(昭和8年)に地名を反映して青柳駅に改称された。この時点では国名はついていなかったが、1950年(昭和25年)に国鉄との連帯運輸開始により国名をつけた。
本来当線は甲府 - 鰍沢間の馬車鉄道の代替として敷設された面があったため、特許はこの先も鰍沢まであり、一部用地も取得されていた。その路盤が駅側のホームの車止めの先に続き、架線も張られていたが、ついにここを電車が走ることはなかった。
歴史
編集廃線後の状況
編集専用軌道の跡地が富士川町の町役場へ通じる道にぶつかり、唐突に行き止まりになった先が駅跡である。
かつては駅舎が残り、山梨交通の乗合自動車の転回場が設けられていたが、現在では駅舎・転回場ともに撤去され、手前側がコンビニ、奥が町民会館となって街並みの一部と化し、駅の痕跡はまったくない。
隣の駅
編集- 山梨交通
- 電車線
- 長沢駅 - 甲斐青柳駅
脚注
編集参考文献
編集- 花上嘉成『山梨交通鉄道線回想録』(「RM LIBRARY」5号、ネコ・パブリッシング刊、1999年)
- 運輸省編『山梨軌道』(運輸省公文書)