近鉄バファローズアワー

近鉄バファローズアワー(きんてつバファローズアワー、Kintetsu Buffaloes Hour)は、1975年4月6日から[1]2004年9月25日まで、朝日放送(ABC)ラジオ[注 1]で放送されていたプロ野球近鉄バファローズ→大阪近鉄バファローズ(1999年4月以降)の応援番組(試合中継トーク番組)。当初は日曜日の15:20 - 17:00[1]、1977年4月からは土曜日の14:00 - 17:00[1](プロ野球シーズンオフは、14:00 - 15:00[1])に放送された。後年、ABC[注 1]系列のCSテレビ放送であるスカイ・Aでもラジオから数日遅れでスタジオトーク部分を録画したものが放送されることもあった(#テレビでの放送を参照)。

近鉄バファローズアワー
(近鉄バファローズ・アワー)
ジャンル プロ野球中継・プロ野球情報番組(大阪近鉄バファローズ専門)
放送方式 生放送
放送期間 1975年4月6日 - 2004年9月25日
放送局 朝日放送(ABC)ラジオ
ネットワーク ローカル
提供 近畿日本鉄道
近鉄グループ
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近鉄バファローズアワー
ジャンル スポーツ番組トーク番組
製作
制作 スカイ・A
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間不定
放送時間不定

特記事項:
ABCラジオより、数日遅れでスタジオトーク部分の録画を放送。
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近鉄バファローズ・アワー』『バッファローズアワー』『Buアワー』とも表記[注 2]

バファローズの親会社である近畿日本鉄道(近鉄)ないしは同社を中心とする近鉄グループ冠スポンサー番組単独提供)でもあった[注 3](中継時には、近鉄グループ以外のスポンサー各社も加わった)。

概要

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少年時代からのバファローズファンで当時ABCのスポーツアナウンサーとして活躍していた因田宏紀により、放送開始[5]

プロ野球シーズンとなる年度上半期(概ね4月 - 9月)は主に土曜日に行われるデーゲームの試合中継を中心とした編成で、ビジターゲームに関しても原則的に自社スタッフを動員してバファローズ応援実況のスタイルで放送した。またナイトゲームでの開催の場合や下半期はチーム情報、選手インタビュー、近鉄沿線ガイドなどを放送した。

放送時間は上半期はデーゲームの試合開始時間に合わせて調整(15:00までに開始する場合は14:00から、2001年は試合がある時は14:00 - 17:25、15:00 - 17:55、試合がない時は17:00 - 17:40、15:00以降の開始の場合は15:00からそれぞれ原則として17:25まで。ナイター時は別途設定だったが、2002年ごろまでは14:00 - 15:30の90分枠、それ以後は17:00 - 17:40の40分枠が主だった)。下半期は土曜日の日中に60分(のちに30分)放送した[注 4]

なお、デーゲーム中継時に当該試合が17:55になっても終わらない場合は、一旦『近鉄バファローズアワー』としての放送を終了した後ステーションブレイクを挟んで、後続の『ABCフレッシュアップナイター』(一時期は『ABCタイガースナイター』)の冒頭で中継の続きを行い、試合終了後に本来予定していたカードの中継(阪神戦もしくはJRN系ネットワーク向け全国中継)に接続していた。

この関係で、土曜日に阪神タイガース主催試合がデーゲームで開催された場合、対中日広島戦に限りビジターの地元局(中日戦=CBCラジオ・広島戦=RCCラジオ)への裏送りを実施、またはABCラジオの技術協力による前記2局の自社制作となり、対巨人・ヤクルト・大洋→横浜戦は素材収録のみとなった。また、近鉄・阪神がどちらも土曜にダブルヘッダー開催となった場合は、自社での放送は第1試合は近鉄戦を、第2試合は阪神戦を優先した。1990年代にMBSが土曜日の競馬中継をラジオ関西経由(現在の『GOGO競馬サタデー!』)に統一して土曜日の阪神戦デーゲーム中継に乗り出してからは、週週末の関西地区における阪神戦デーゲーム中継は土曜日がMBS、日曜日はABCと棲み分ける形になっていた[注 5]

本番組はネットを前提としない(JRN[注 6]に対しては、報道音源の融通のみにとどめる)ローカル番組としての制作だった。また、近鉄または裏開催のオリックス・ブルーウェーブ(現:オリックス・バファローズ)との対戦相手の地元局への別制作による中立実況(または相手チーム応援実況)中継の裏送りも、関東圏の球団との対戦はTBSラジオがパ・リーグのデーゲーム中継を原則として編成していなかったこと、福岡ダイエーホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)をはじめとした福岡の球団[注 7]との対戦はRKBラジオ自社制作のワイド番組を編成したこと[注 8]、対北海道日本ハムファイターズ戦は移転初年(本番組最終年の2004年)のHBCラジオが対近鉄・オリックスのデーゲームの裏送り依頼をしなかったことから行われなかった[注 9]

テレビでの放送

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編成は流動的であり、レギュラー編成で放送される月、スペシャル編成で放送される月、放送されない月があった。参考として、1999年11月は、スペシャル番組として火曜日24時30分(または、25時)から55分番組として放送(タイトルは『大阪近鉄バファローズアワー』)。2000年2月には、レギュラー番組として火曜日24時30分から30分番組として放送された(タイトルは『ラジオ・テレビ立体企画 バファローズアワー』)。また、2004年1月10日14:00からのラジオ生放送回(梨田昌孝監督をゲストに迎えての公開放送)も15日の17:45から放送された[7]

番組終了とその後

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2004年大阪近鉄バファローズのオリックス・ブルーウェーブへの球団合併(シーズン終了後、オリックス・バファローズとして新発足)に伴い、同年9月25日の放送をもって29年間の番組を終了した。この日は試合開催がないため「ありがとうスペシャル」と題して過去の番組を振り返っての特集を3時間強(14:30 - 17:40[8])に渡り放送して締めくくった。

近鉄沿線ガイドについては、2004年10月2日から『近鉄沿線ガイド・ちょっと旅気分』(土曜日14:00 - 14:30)として独立。2005年4月2日まで放送された。

土曜日のプロ野球デーゲーム中継は、2005年度から主として阪神タイガース戦を放送(『ダンディー・ウィークエンド』を参照)。

主な出演

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※●…担当当時、ABC[注 1]アナウンサー。

終了時(2004年)の出演者

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番組進行

アシスタント

準レギュラー

解説

実況

バファローズリポーター

「近鉄沿線ガイド・ちょっと旅気分」リポーター

  • 小林美樹(読み:こばやし みき。愛称:コバミキ[15]。2002年4月から担当[注 16][注 17]

※デーゲーム中継時には提供スポンサー読みを(最初のCM入りの前に)実況アナウンサーが担当するという、ラジオの野球中継では珍しい形式を取っていた。

終了時以前の出演者

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解説

実況アナウンサー

実況以外のアナウンサー

パーソナリティ

アシスタント

近鉄沿線ガイド

  • 小松洋子(1998年オフ[19][9] - 2002年3月)
  • 坂本順子[注 24]
  • 山村雅代

脚注

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注釈

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  1. ^ a b c 1951年3月15日に朝日放送(ABC)として会社設立。同11月11日ラジオ単営局として開局。1959年6月に大阪テレビ放送(OTV)を合併しラジオ・テレビ兼営局となる。2018年4月に朝日放送グループホールディングスへと社名変更・放送持株会社化し、ラジオ放送業務は朝日放送ラジオ(ABCラジオ)、テレビ放送業務は朝日放送テレビ(ABCテレビ)としてそれぞれ子会社の運営に移行。アナウンサーの配属先はABCテレビに移行した。
  2. ^ 参考:
    • 『近鉄バファローズ・アワー』…[1][2]
    • 『バッファローズアワー』…[3]
    • 『Buアワー』…[4]
  3. ^ 参考として、1985年春当時のABCラジオ番組表[2]では、スポンサー名が「近鉄」とだけ記載されていた(土・日の『ABCラジオ・ナイター』については、複数のスポンサー名が明記)。
  4. ^ 2001年当時の放送開始時間は、土曜の14:00または15:00、試合のない場合は17:00としていた[6]
  5. ^ MBSは日曜午後に競馬中継を放送していたため。
  6. ^ MBSやOBCが要員の都合で素材収録を行わなかった場合は、NRNLFQR)にも報道音源として融通した模様。
  7. ^ 番組開始時点は太平洋クラブライオンズ(その後クラウンライターライオンズに改称。現:埼玉西武ライオンズ)。
  8. ^ 特例で中継を編成する場合はABC・MBSのいずれかの技術協力による自社制作で対応していた模様。KBCラジオではOBCからの裏送りか、ABC・MBS・OBCのいずれかの技術協力による自社制作で放送されたが、15時台に競馬中継による中断があった。
  9. ^ STVラジオも自社制作のワイド番組を優先したためデーゲームを放送しなかった。
  10. ^ 1999年当時の番組公式サイトより「初めてバファローズアワーに出演してからすでに20年近く。」と紹介[9]
  11. ^ 参考:2003年春編成時[10]
  12. ^ 2001年当時の出演者…[6]
  13. ^ 1999年当時の番組公式サイトより「バファローズ担当4年目」と紹介[9]
  14. ^ 1997年当時の出演者…[13]、1998年当時の出演者…[14]
  15. ^ 1999年当時の番組公式サイトより「2度目のバファローズ担当は今年でシーズン3年目」と紹介[9]
  16. ^ 参考(担当開始年)…[12]
  17. ^ 1975年7月8日[16][17]兵庫県神戸市出身[16][17][3]大阪音楽大学短期大学部[3]フリーアナウンサー。当時MC企画に所属していた[3]
  18. ^ 2001年当時の出演者…[6]
  19. ^ 1997年当時の出演者…[13]、1998年当時の出演者…[14]
  20. ^ 1997年当時の出演者…[13]、1998年当時の出演者…[14]
  21. ^ 後年のABC公式サイト内プロフィールより、「これまで担当した主な番組」として記載[21]。2003年7月途中頃より「Buアワー」と記載[4]
  22. ^ 1997年当時の出演者…[13]、1998年当時の出演者…[14]
  23. ^ 2001年当時の出演者…[6]
  24. ^ 後述資料より、「近鉄バファローズアワー 沿線ガイド」[23]「近鉄バファローズアワー近鉄沿線ガイド」[24][25]の記載あり。

出典

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  1. ^ a b c d e 朝日放送の50年 III 資料集』P128掲載の主なラジオ番組一覧表より。
  2. ^ a b 参考:1985年春当時のABCラジオ番組表(『ラジオ新番組速報版1985年春版』および『ラジオマニア2010』…いずれも三才ブックス刊。後者は、前者の縮刷版 にも掲載)。
  3. ^ a b c d MC企画公式サイト内で配信された小林美樹のプロフィールページ - インターネットアーカイブ2004年4月29日付保存キャッシュより。リンク先は、出身県・出身校が明記。本番組については「バッファローズアワー」と表記。
  4. ^ a b 2003年当時のABC公式サイト内で配信された柴田博のプロフィール - インターネットアーカイブ2003年7月30日付保存キャッシュ ※「これまで担当した主な番組」に「Buアワー」の記載あり。
  5. ^ 参考:おおむらのこらむ(第31回、2005年5月掲載)ミズノ公式サイトに掲載の、スポーツジャーナリスト大村義和によるコラムより(インターネットアーカイブ2011年1月12日付保存キャッシュ)。
  6. ^ a b c d 『2001年 大阪近鉄バファローズ 公式イヤーブック』(編集発行:大阪近鉄バファローズ)P72に掲載された、朝日放送の広告
  7. ^ 更新情報(インターネットアーカイブ2004年2月22日付保存キャッシュ)放送後記(インターネットアーカイブ2004年2月5日付保存キャッシュ)
  8. ^ 参考:最終回編成当時、ABCラジオ公式サイト内に掲載された週間番組表(2004年9月22日 - 28日分) - インターネットアーカイブ2004年9月22日付保存キャッシュより。該当時間帯の番組タイトルは「(仮)さよなら近鉄バファローズアワー」と表記。
  9. ^ a b c d e f g 1999年度当時の番組公式サイト内出演者一覧 - インターネットアーカイブ1999年5月6日付保存キャッシュ
  10. ^ 2003年春当時のABCラジオ番組表(『ラジオ番組表』2003年春号に掲載。のちに『ラジオマニア2015』P163でも縮刷掲載)
  11. ^ a b c d 朝日放送の50年 III 資料集』P128に掲載された本番組情報欄に、出演者として明記。
  12. ^ a b c d 2002年度当時の本番組公式サイト内出演者一覧 - インターネットアーカイブ2002年6月15日付保存キャッシュ
  13. ^ a b c d 1997年度シーズン当時のABCラジオ公式サイト内土曜日タイムテーブル - インターネットアーカイブ1997年10月11日付保存キャッシュ
  14. ^ a b c d 1998年度シーズン当時のABCラジオ公式サイト内土曜日タイムテーブル - インターネットアーカイブ1998年5月14日付保存キャッシュ
  15. ^ 参考リンク:2003年当時の番組公式サイト内出演者一覧ページ - インターネットアーカイブ2003年10月22日付保存キャッシュより。
  16. ^ a b 2003年度当時の番組公式サイト内プロフィール - インターネットアーカイブ2003年8月6日付保存キャッシュ。生年月日・出身地・本番組担当歴などが明記。
  17. ^ a b 2004年度当時の番組公式サイト内プロフィール - インターネットアーカイブ2004年7月1日付保存キャッシュ。生年月日・出身地・本番組担当歴などが明記。
  18. ^ 1997年度オフ当時のABCラジオ公式サイト内土曜日タイムテーブル - インターネットアーカイブ1997年10月11日付保存キャッシュ
  19. ^ a b c 1998年度オフ当時の番組公式サイトトップページ - インターネットアーカイブ1999年2月9日付保存キャッシュ
  20. ^ 2000年度当時の番組公式サイト内出演者一覧 - インターネットアーカイブ2000年10月17日付保存キャッシュ
  21. ^ 2001年当時のABC公式サイト内で配信された柴田博のプロフィール - インターネットアーカイブ2001年4月18日付保存キャッシュ ※「これまで担当した主な番組」として、本番組名が記載。
  22. ^ 『生田サリー』公式サイト内テレビ・ラジオ番組などの出演リスト
  23. ^ 2000年当時のオフィスキイワード公式サイト内坂本順子プロフィール(インターネットアーカイブ同9月29日付保存キャッシュ)より、「今までの主な出演番組」欄を参照。
  24. ^ オフィスキイワード公式サイト内坂本順子プロフィール
  25. ^ 坂本 順子(さかもと じゅんこ)とは - コトバンク ※『タレントデータバンク』の解説を参照。

参考資料

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  • 『朝日放送の50年』(2000年3月31日、朝日放送発行)…国立国会図書館サーチの書誌情報
    • III 資料集
  • 『ラジオマニア2010』(『三才ムック』vol.329。2012年10月16日発売・11月1日発行、三才ブックスISBN 4861992931 ※『ラジオ新番組速報版』1985年春号からの復刻版として、当時のABCラジオ番組表が掲載。
  • 『ラジオマニア2015』(『三才ムック』vol.810。2015年8月1日発行、三才ブックスISBN 978-4861998003 ※『ラジオ番組表』2003年春号からの復刻版として、当時のABCラジオ番組表が掲載。
  • 各種外部リンク

関連項目

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外部リンク

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※いずれも、インターネットアーカイブの保存キャッシュ。

番組公式サイト(朝日放送またはABCラジオホームページ内)

スカイ・A公式サイト