辻文明
略歴
編集母・文子(名前の一文字の由来)は出産前の風邪が悪化し1936年2月3日に死去。日本楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社)に入社。
ハンブルク支店駐在を経て帰国後、同社のコンサートグランドピアノの開発責任者として,CF-IIIを世に送り出した他、アーティストサービス部ではピアノ調律師としての仕事も続けた。1997年、同社退職後はフリーのピアノ調律師として活躍。卓越した技術とその人柄で、国内外の演奏家の信頼を得た。中でも内田光子のピアノ調律を手がけたことで知られ、純正律で調弦したピアノによる演奏を録音したCDが残されている。その他、エリック・ハイドシェックのリサイタルでの調律の模様がNHK番組で取り上げられた。
参考文献
編集- 『MOSTLY CLASSIC』2004年3月号
- 『「オトナの試験」~ピアノ調律師』1998年11月4日放送
http://nhk.jp/chronicle/?B10001200999811040130215 (神奈川県音楽堂でのハイドシェックのリサイタルでの調律場面を収録)