辰吉寿以輝
辰吉 寿以輝(たつよし じゅいき、1996年8月3日 - )は、日本のプロボクサー。大阪帝拳ボクシングジム所属。
基本情報 | |
---|---|
通称 | 浪速のジョー二世 |
階級 | スーパーバンタム級 |
身長 | 167cm |
国籍 | 日本 |
誕生日 | 1996年8月3日(28歳) |
出身地 | 大阪府守口市 |
家族 | 辰吉丈一郎(父) |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 16 |
勝ち | 15 |
KO勝ち | 10 |
敗け | 0 |
引き分け | 1 |
来歴
編集1996年8月3日、大阪府守口市出身。プロボクサーで元WBC世界バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎の次男である[1]。
寿以輝が1歳だった1997年11月22日、大阪府立体育会館のリングで父・丈一郎がシリモンコン・ナコントンパークビューにKO勝ちし、WBC世界バンタム級王座を奪取した後に、寿以輝はリング上に上げられ、父に抱き抱えられた場面があり、自身は「少しだけ記憶にある」という[2]。その寿以輝はボクシングを始めたのは幼稚園の時であるが、その当時は「兄がボクシングをしていたから」という理由であり、父親の影響ではなかったことを語っている[1]。
守口市立第二中学校卒業後にプロボクサーになるための準備をし、大阪帝拳に入門、一時は85kgもあった体重を20kg以上の減量をして体を作った[1]。2014年9月にプロテスト受験の意思を父・丈一郎に申し出、父からは「好きにしたらいい」と了承を得た[3]。同年11月24日にプロテストを受験して一発合格を果たした[4]。
2015年4月16日、大阪府立体育会館にて山中慎介vsディエゴ・サンティリャンの前座で、スーパーバンタム級4回戦・岩谷忠男(神拳阪神)を相手にプロデビュー戦を行い、2回2分45秒でKO勝ちして鮮やかにデビューを果たした[5]。その後も4連勝し、2016年10月1日に東京・後楽園ホールに初お目見えを果たし、スーパーバンタム級6回戦でモンキー修平(大星ボクシングジム)と対戦、初回にダウンを取られたが挽回し、5回1分29秒でTKO勝ちしてデビュー6連勝を飾ると共に8回戦へ進級した[6]。
2016年12月24、結婚[7]。
2019年7月26日、大阪府立体育会館第2競技場で藤岡拓哉(VADY)と対戦し、8回3-0(77-75、78-75、79-74)で判定勝ちを収めた。
2019年12月17日、大阪府立体育会館第二競技場で初の日本ランカーとなる日本バンタム級5位・WBOアジアパシフィック同級13位の中村誠康と対戦し、4回2分30秒TKO勝ちを収め、上位ランク入りが確実となった。大阪帝拳ジムの吉井寛会長は日本に限らず、東洋太平洋などあらゆる可能性を見据え「来年早々にもチャンスがあれば、年内には必ず(タイトル戦を行う)」と明言した。 試合は左ジャブで1回から中村の右目上を切り裂き、左フックでダウンを奪った。最後は出血でレフェリーストップ。父の丈一郎は1回で仕留めきれなかった内容に「どんくさいなあ」と辛口。寿以輝は「今日はパンチが乗っていた。早く倒そうと飛ばしすぎた」と反省した [8]。
2020年11月6日、後楽園ホールで今村和寛と対戦するも、2回に偶然のバッティングにより負傷引き分けとなった[9]。この負傷の治療を行うため7日に帰阪して、12針縫ったという[10]。
2021年8月23日、9月11日に予定されていた矢野乃莉守とのプロ15戦目をけがのため棄権したと所属ジムから発表された[11]。
2023年8月6日、2年9ヶ月ぶりの復帰戦として大阪府立労働センターで山原武人と対戦し、5回1分35秒TKO勝ちを収めた。
2024年1月23日、大阪府立体育会館第一競技場で日本バンタム級10位の与那覇勇気と対戦し、8回2-0(77-75×2、76-76)で判定勝ちを収めた。
戦績
編集- プロボクシング:16戦 15勝 (10KO) 無敗 1分
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2015年4月16日 | ☆ | 2R 2:45 | KO | 岩谷忠男(神拳阪神) | 日本 | プロデビュー戦 |
2 | 2015年7月20日 | ☆ | 2R 2:28 | KO | 岡村直樹(エディタウゼント) | 日本 | |
3 | 2015年12月19日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | 脇田洸一(クラトキ) | 日本 | |
4 | 2016年3月27日 | ☆ | 4R | 判定2-1 | 三瓶一樹(ワタナベ) | 日本 | |
5 | 2016年7月9日 | ☆ | 3R 2:11 | TKO | リオ・ナインゴラン | インドネシア | |
6 | 2016年10月1日 | ☆ | 5R 1:29 | TKO | モンキー修平(大星) | 日本 | |
7 | 2017年12月24日 | ☆ | 3R 2:19 | KO | ノンデアル・ソー・バンクハル | タイ | |
8 | 2018年4月30日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | 石橋俊(仲里) | 日本 | |
9 | 2018年7月27日 | ☆ | 5R 2:37 | KO | ノルディー・マナカネ | インドネシア | |
10 | 2018年12月22日 | ☆ | 3R 2:39 | TKO | 平島祐樹(三松) | 日本 | |
11 | 2019年4月5日 | ☆ | 1R 2:07 | TKO | 松浦大地(ワタナベ) | 日本 | |
12 | 2019年7月26日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | 藤岡拓弥(VADY) | 日本 | |
13 | 2019年12月17日 | ☆ | 4R 2:30 | TKO | 中村誠康(10COUNT) | 日本 | |
14 | 2020年11月6日 | △ | 2R 2:59 | 負傷 | 今村和寛(本田F) | 日本 | |
15 | 2023年8月6日 | ☆ | 5R 1:35 | TKO | 山原武人(泉北) | 日本 | |
16 | 2024年1月23日 | ☆ | 8R | 判定2-0 | 与那覇勇気(真正) | 日本 | |
17 | 2024年5月18日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | コンファー・ナコンルアン・プロモーション | タイ | |
18 | 2024年12月12日 | - | - | - | 中嶋一輝(大橋) | 日本 | OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ 試合前 |
テンプレート |
脚注
編集- ^ a b c 原功 (2015年3月15日). “辰吉寿以輝ボクサーデビュー「父からは何も教わっていない」”. Sportiva. 2016年10月15日閲覧。
- ^ “寿以輝 父と同じ緑ベルトへの第1歩「絶対勝つ」”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2015年4月15日) 2016年10月15日閲覧。
- ^ “辰吉の次男・寿以輝が11月にプロテスト”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2014年9月25日) 2016年10月15日閲覧。
- ^ “辰吉次男・寿以輝、プロテスト合格! 夢は父子世界王者”. Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. (2014年11月25日) 2016年10月15日閲覧。
- ^ “辰吉ジュニア2回KOデビュー”. デイリースポーツ. 神戸新聞社. (2015年4月16日) 2016年10月15日閲覧。
- ^ “辰吉寿以輝が5回TKO勝ちでデビュー6連勝 人生初ダウンも巻き返す”. デイリースポーツ. 神戸新聞社. (2016年10月1日) 2016年10月15日閲覧。
- ^ “辰吉丈一郎47歳でじいじ、寿以輝が結婚7月にパパ”. 日刊スポーツ. (2017年5月1日) 2024年3月12日閲覧。
- ^ 辰吉寿以輝12連勝 年内に10位内ランカーに挑戦 Boxing News(ボクシングニュース)2019年7月27日
- ^ 辰吉寿以輝 2回負傷ドローで14連勝ならず 4年ぶり2度目の後楽園ホールは不完全燃焼 Boxing News(ボクシングニュース)2020年11月6日
- ^ 辰吉寿以輝は負傷で12針 次戦は「時間おく」会長 日刊スポーツ 2020年11月8日
- ^ “辰吉寿以輝プロ15戦目けがで棄権 昨年11月連勝ストップ、復帰予定も - ボクシング : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社 (2021年8月23日). 2022年6月29日閲覧。
外部リンク
編集- 辰吉寿以輝 - 大阪帝拳ジム公式プロフィール
- 辰吉寿以輝 (@juiki6) - X(旧Twitter)
- 辰吉寿以輝の戦績 - BoxRec