赤土(あかつち、せきど)は、「赤い」を指す総称である。赤い色は一般に、土壌に含まれる酸化鉄などに由来する。

南仏ルシヨンのオークル層
インド・ケーララ州の煉瓦工場。土壌はラテライト。

定義・種類

編集

より専門的には、下記のように、さまざまな「赤土」の定義がある。

顔料として

編集

赤土は、先史時代より顔料として利用されてきた。また、粘土質のものは、煉瓦素焼き陶器の材料などにも使われる。

播磨国風土記逸文には、神功皇后三韓征伐の際、播磨で採れた赤土(あかに)を天の逆矛(あまのさかほこ)や軍衣などを染めたとあり、また新羅平定後、その神を紀伊管川(つつかわ)の藤代(ふじしろ)の峯に祭ったとある[1]

脚注

編集
  1. ^ 風土記日本古典文学大系2,秋本吉郎校注、岩波書店,1958年(1991年第35版),482-483頁。

参考文献

編集

関連項目

編集
  • 土壌
    • ローム - 粘土質の土壌の一種。赤土であるとは限らない。関東ロームはロームの一種である。
    • 黄土ドイツ語: Löss)- 温帯から亜寒帯地域の、赤みの少ない土。
    • チェルノーゼム - 温帯から亜寒帯各地に広がる肥沃な黒色土。
  • 粘土
  • テラコッタイタリア語: terra cotta 「焼いた土」) - 素焼きなどの素材、およびその材料となる粘土質の赤土を指す。色の名前でもある。
  • 弁柄 - 元来、インド・ベンガル地方に産する赤土から作られた顔料を指す。色の名前でもある。
  • 赤土汚染

外部リンク

編集