豊井王(とよいおう、生没年不詳)は、平安時代初期から前期にかけての皇族。官位は従五位上・但馬権守。
仁明朝後期の承和12年(845年)従五位下・肥前守に叙任される。その後も、斉衡2年(855年)従五位上・能登守に叙任されると、貞観2年(860年)但馬権守と、仁明・文徳・清和の三朝に亘って地方官を務めた。貞観4年(862年)但馬権守の官職にあったが、公廨を用いて長さ1丈5尺の幡18旒を作って国分寺に施入し、永く官帳に記載して御願に資するようにしたい旨を言上し、許されている[1]。
『六国史』による。