警察庁警備局公安課
警察庁警備局公安課(けいさつちょうけいびきょくこうあんか)は、警察庁警備局の課の一つ。
概要
編集全国の公安警察による極左暴力集団・右翼団体に対する捜査の指導を行っている[1]。
職掌
編集警察庁組織令(昭和29年6月30日政令第180号)第38条に所掌事務が規定されている。
公安課においては、次の事務をつかさどる。
一 警備情報の収集、整理その他警備情報に関すること(外事情報部の所掌に属するものを除く。)。
二 刑法第2編第2章及び第3章に規定する犯罪、破壊活動防止法に規定する犯罪、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定の実施に伴う刑事特別法第6条及び第7条に規定する犯罪、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法に規定する犯罪その他警備犯罪の取締りに関すること(外事情報部の所掌に属するものを除く。)。
三 無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律の規定に基づく意見の陳述その他の活動に関すること。
ゼロ
編集公安警察は日本共産党・極左暴力集団・右翼団体などに対して行う、協力者運営などの情報収集活動(公安警察では作業と呼ばれる)を任務としているが、当初は警察庁警備局公安課のサクラが、作業の指導を全国の公安警察に行っていた。しかし、日本共産党幹部宅盗聴事件によってサクラの存在が露呈したため、サクラは警察庁警備局公安課から、警察庁警備局警備企画課に移され、コードネームをチヨダに改めている。チヨダがクローズアップされるようになった2000年頃には、コードネームをゼロに改めている[2]。
→「ゼロ (警察)」を参照
脚注
編集参考
編集- 大野達三『警備公安警察の素顔』(新日本出版社)
- 警備研究会著『日本共産党101問』(立花書房)