計算力学技術者認定試験
計算力学技術者認定試験(けいさんりきがくぎじゅつしゃにんていしけん)は、一般社団法人日本機械学会が認定するCAE技術に関する検定である。
計算力学技術者認定試験 | |
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実施国 | 日本 |
資格種類 | 民間資格 |
試験形式 | CBT(1,2級)、面接(上級) |
認定団体 | 日本機械学会 |
認定開始年月日 | 2003年[1] |
等級・称号 | 上級アナリスト/1級/2級/初級 |
公式サイト | https://www.jsme.or.jp/cee/ |
ウィキプロジェクト 資格 ウィキポータル 資格 |
概要
編集ハードウエア、ソフトウエアの進歩により簡単に解析結果が得られるようになった反面、境界条件の設定、要素分割方法、アルゴリズムの選択が適切でなければ正しい結果は得られない。解析結果の信頼性を確保するため計算力学技術者の力量管理が重要との認識から認定試験が行われている[2]。
沿革
編集試験
編集受検級
編集- 上級アナリスト(固体・振動・熱流体)
- 1級(固体・振動・熱流体)
- 2級(固体・振動・熱流体)
- 初級(固体・振動・熱流体)
受検資格
編集- 上級アナリスト : 各分野ごとに、7年以上の経験と1級認定保持者が対象
- 1級 : 各分野ごとに、2級認定保持者が対象(下記2級受験資格があれば、2級との同時試験も可能)
- 2級 : ソフトウェア使用経験の証明が必要。
- もしくは下記公認CAE技能講習会の修了 or 東京受験の固体の場合は付帯講習の同時申し込み
- 初級 : 下記公認CAE技能講習会の修了をもって認定される
試験地
編集- 上級アナリスト : Web会議(WebEX or Zoom)
- 1級/2級 : プロメトリック社の各CBT会場
試験内容
編集- 上級アナリスト:申請書を書類審査したのち、面接
- 1級/2級:CBT
- 初級:書類審査のみ
試験日
編集- 上級アナリスト:9月中旬~下旬
- 1級/2級:12月上旬~中旬
- 初級:随時(書類審査)
公認CAE技能講習会
編集- 上記試験での受験資格となる「ソフトウェア使用経験」が認定される講習会で、「固体」「振動」「熱流体」の分野ごとに開催されている[4]
- 以下の講習・授業のうち、学会より認定を受けたもの
- 民間企業や学協会,NPO,大学等が不特定のユーザーに対して実施するCAE 技能講習会
- (各CAEソフトの入門講習や導入教育の中に、当該認定を受けているものもある)
- 大学や高等専門学校等の教育機関が,カリキュラムの一環として実施するCAE 技能講習
- 民間企業や学協会,NPO,大学等が不特定のユーザーに対して実施するCAE 技能講習会
資格更新制度
編集その他
編集- アンケートによると機械学会会員は半分以下とのこと[7]。
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h 吉田有一郎 (2013年12月9日). “PSEと日本機械学会の計算力学技術者資格の国際相互認証について”. NAFEMS.org. p. 6. 2019年10月20日閲覧。
- ^ “計算力学技術者資格について”. CAE教育研究所. 2019年10月20日閲覧。
- ^ “2021 年度計算力学技術者 1・2 級認定試験実施について”. 日本機械学会. 2021年5月31日閲覧。
- ^ “公認CAE技能講習会”. 日本機械学会. 2019年10月21日閲覧。
- ^ “資格更新制度”. 日本機械学会. 2019年10月21日閲覧。
- ^ “2020 年度(第 13 回)資格更新のご案内”. 日本機械学会. 2021年5月31日閲覧。
- ^ “「計算力学技術者資格事業の歩み: 技能担保と教育効果の狙い」”. 日本機械学会 (2018年4月9日). 2019年10月21日閲覧。
外部リンク
編集- 一般社団法人 日本機械学会 計算力学資格認定委員会 資格認定公式サイト