西方いも
西方いも(にしがたいも)は、岐阜県中津川市加子母(旧・加子母村)の小郷(おご)地区にて、古くから作り伝えられている里芋の在来種。地元では「ねばいも」と呼ばれている。
小郷地区はかつて、東方(ひがしがた)と西方(にしがた)に分かれており、西方へ嫁いだ女性が、その家で代々作られていた里芋を受け継いで作り続けて来た。現在は西方いも生産組合によって、種の保存と栽培方法の研究が続けられている。
沿革
編集特徴
編集- 肉質は粘質(粘りが強い)で、きめが細やか。貯蔵性に優れている。
- 収穫時期は10月から新年1月。
- 中津川市加子母地内のスーパー、産直市、道の駅加子母で販売されている他、市場へ出荷もされている。
利用形態
編集郷土料理に多く使われ、特に「芋もち」(西方いもを米と一緒に炊いた後に搗き、餅とする)[1]や「煮五味」の材料となる。加工品としては、焼酎「西方」の原料となる他、地元料理店や和菓子店でも、西方いもを使った季節限定メニューが出される事がある。
外部リンク
編集出典
編集- ^ <食卓ものがたり>家庭で受け継ぐ郷土の味 いももち(岐阜県中津川市)『東京新聞』朝刊2018年12月1日(暮らし面)2018年12月7日閲覧。