西山古墳 (太田市)
日本の群馬県太田市にある古墳
西山古墳(にしやまこふん)は、群馬県太田市藪塚町にある古墳。形状は前方後円墳。藪塚古墳群を構成する古墳の1つ。北山古墳と合わせて群馬県指定史跡に指定されている(指定名称は「藪塚湯之入 北山古墳 西山古墳」)。
西山古墳 | |
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墳丘 (左に後円部・石室開口部、右奥に前方部) | |
所属 | 藪塚古墳群 |
所在地 | 群馬県太田市藪塚町3519-2(字湯之入) |
位置 | 北緯36度21分44.45秒 東経139度19分1.90秒 / 北緯36.3623472度 東経139.3171944度座標: 北緯36度21分44.45秒 東経139度19分1.90秒 / 北緯36.3623472度 東経139.3171944度 |
形状 | 前方後円墳 |
規模 |
墳丘長34m 高さ4m(後円部) |
埋葬施設 | 無袖式横穴式石室 |
出土品 | 埴輪 |
築造時期 | 6世紀末 |
史跡 | 群馬県指定史跡「藪塚湯之入 北山古墳 西山古墳」 |
地図 |
概要
編集群馬県東部、八王子丘陵から西に伸びる支丘先端部(標高110メートル)に築造された古墳である。北東650メートルの丘陵上には北山古墳が所在し、その間にはかつて多くの古墳(藪塚古墳群)が存在したという。これまでに発掘調査は行われていない。
墳形は前方後円形で、墳丘主軸を丘陵尾根に沿わせ、前方部を東方向に向ける[1]。墳丘外表では埴輪片が検出されているが、葺石は認められていない[1]。埋葬施設は後円部中央における無袖式の横穴式石室で、南方向に開口する。盗掘に遭っているため、石室内の副葬品は詳らかでない。築造時期は古墳時代後期の6世紀末[2](または6世紀後半[3][1])頃と推定される。
古墳域は1949年(昭和24年)に北山古墳と合わせて「藪塚湯之入 北山古墳 西山古墳」として群馬県指定史跡に指定された[2]。現在では石室はコンクリート補強のうえで公開されている。
墳丘
編集墳丘の規模は次の通り[2]。
- 墳丘長:34メートル
- 後円部
- 直径:18メートル
- 高さ:4メートル
- 前方部
- 幅:20メートル
- 高さ:2メートル
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墳丘
左に前方部、右奥に後円部。 -
前方部から後円部を望む
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後円部から前方部を望む
埋葬施設
編集埋葬施設としては無袖式横穴式石室が構築されており、南方向に開口する。石室の規模としては、玄室長さ4.56メートル・奥壁幅2.14メートル・中央幅2.20メートル・入り口部幅1.9メートルを測る[1]。
石室の石材は地元産の凝灰岩(藪塚石)の割石と自然石で、乱石積みによって構築される[3][1]。
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玄室(奥壁方向)
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玄室(開口部方向)
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羨道(玄室方向)
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開口部
文化財
編集群馬県指定文化財
編集脚注
編集参考文献
編集- 史跡説明板(太田市教育委員会、2016年設置)
- 「西山古墳」『日本歴史地名大系 10 群馬県の地名』平凡社、1987年。ISBN 4582490107。
- 三浦茂三郎「西山古墳」『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607。
関連項目
編集外部リンク
編集- 西山古墳 - 太田市ホームページ