西小笠原海丘群 (にしおがさわらかいきゅうぐん)とは、小笠原諸島の西に位置する海丘群である。主に銭島山海丘、北宮方海丘、中倉海丘、子良海丘、烏海丘、坂口南烏海丘の6つで構成されている。

概要

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烏海丘を除いて全て海底火山の噴火や活動によって形成されたものである。形成時期は第四紀とされている。標高は低い。付近では硫黄の成分が検出でき、軽石などが確認されている。この海丘群は1934年に地質学者の坂口洋一郎、佐藤忠信らが小笠原諸島とその周辺の地質調査をした時に発見された。[1]

銭島山海丘

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西之島の北西に位置する海丘。この近くに認められている銭島海山が名称の由来。1934年に発見された。標高は約95m。

北宮方海丘

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銭島山海丘の南に位置する海丘。地質学者の北宮里蔵にちなんで名付けられた。1946年にアメリカの地質調査船が再発見。標高は約101m。

中倉海丘

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銭島山海丘の僅か西に位置する海丘。軍人の中倉三郎にちなんで名付けられた。標高は約48m。

子良海丘

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西之島の僅か北に位置する海丘。1951年に地質学者の野原雄生が発見した。英語名であるコラ・シーヒルを日本読みにした。標高は約122mで、この海丘群の中で最も高い。

烏海丘

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西之島の西に位置する海丘。軍人の烏寿明にちなんで名付けられた。西小笠原海丘群の中で唯一海底火山によって形成されたものではない。標高は約98m。

坂口南烏海丘

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烏海丘の南に位置する海丘。当初は「南烏海丘」になる予定だったが、地質学者でこの海丘を発見した坂口洋一郎にちなんで名付けられた。標高は約116m。

脚注

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  1. ^ 東京大学 理学部 地球惑星物理学科・地球惑星環境学科/大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻”. 東京大学 理学部 地球惑星物理学科・地球惑星環境学科/大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 (2025年1月15日). 2025年1月17日閲覧。

https://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/