複合文書
複合文書(ふくごうぶんしょ、英: Compound document)は、ワープロソフトなどを使って作成される文書形式であり、テキストにスプレッドシート、画像、デジタルビデオ、デジタルオーディオなどのマルチメディアが埋め込まれたものを指す。
複合文書は、ソフトウェアコンポーネントのフレームワーク上で作成されることが多いが、ソフトウェアコンポーネントの考え方は単に複合文書を作るためにあるのではなく、またソフトウェアコンポーネントだけでは複合文書は成り立たない。
複合文書のための技術として、次のものが知られている。
- XML と XSL は、あらゆる種類の複合文書のカプセル化フォーマットとして使われる。
- OpenDocument - OASIS
- Object Linking and Embedding (OLE) - マイクロソフト
- Bonobo - Ximian(主にGNOMEで使用)
- KParts - KDE
- 開放型文書体系(Open Document Architecture、ODA) - ITU-T(既に使われていない)
- OpenDoc - Apple (既に使われていない)
複合文書の起源は定かではないが、最初の公けにされた実装は1981年の Xerox Star ワークステーションである。[1]
脚注
編集- ^ The Xerox Star 8010 "Dandelion" DigiBarn Computer Museum
関連項目
編集- トランスクルージョン
- Compound Document Format(CDF) - W3CによるXML複合文書の標準規格