血と薔薇
日本の雑誌
創刊号
編集創刊号「特集:男の死・吸血鬼」1968年11月(天声出版)定価:1000円。
三島由紀夫扮する「聖セバスチャンの殉教」(撮影:篠山紀信)が話題を呼んだ。雑誌冒頭には “「血と薔薇」宣言” が掲げられ「本誌『血と薔薇』は、コンプレックスに悩む読者のためにはコンプレックスの解消を、またコンプレックスのあまりに少ない読者にはコンプレックスの新たな贈与を、微力を持って心がけんとするものである。」とある。
第2号
編集第3号
編集第4号
編集第4号「生きているマゾヒズム」1969年6月(天声出版)。定価:1000円。
この第4号は澁澤龍彥の責任編集ではなく、平岡正明の責任編集である。発行:神彰、製作:康芳夫。
最終ページに第5号の予告が出ているが、第5号は発行されなかった。
復刻版
編集- 「血と薔薇 復原」創刊号から第3号までの全3冊(函入り)
- 解説書「血と薔薇という時代」種村季弘・中田耕治・内藤三津子、4p付。白順社、2003年3月1刷。4月2刷。
- 編集:内藤三津子、発行:江村信晴。定価11000円+税。 ISBN 4-8344-0075-1
文庫版
編集- 「血と薔薇コレクション」(河出文庫)
- その1(2005年10月)
- その2(2005年11月)
- その3(2005年12月)
創刊秘話
編集種村季弘によれば「新宿の飲み屋と北鎌倉の酒席で冗談半分にブチ上げた話が、いつのまにかひとり歩きしてしまったような趣がないでもない。」という。創刊以前に「日本読書新聞」に “「血と薔薇」宣言” が発表されたりもした。さらに「澁澤龍彥氏がニワトリの首にナイフをあてがうと、その下の祭壇ベッドに横たわっていた全裸に近い女性が、かすかに呻きはじめた。モンテスパン夫人に心酔するこの女優は新劇の女優」などとセンセーショナルな話題作りがされた[1]。
なお、関係者のみに配られたという「創刊準備号」(0号)があるとされている [2]。