蟹江美貴

日本の元アーチェリー選手

蟹江 美貴(かにえ みき、1988年12月4日 - )は、日本の元アーチェリー選手。

蟹江 美貴
蟹江美貴
個人情報
国籍日本の旗 日本
生誕 (1988-12-04) 1988年12月4日(35歳)
日本の旗 日本愛知県岡崎市
身長161 cm (5 ft 3 in)
体重63 kg (139 lb)
スポーツ
日本の旗 日本
競技アーチェリー
引退2014年
獲得メダル
アーチェリー
日本の旗 日本
オリンピック
2012 ロンドン 女子団体

経歴

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1988年12月4日愛知県岡崎市出身。岡崎市立東海中学校愛知産業大学三河高等学校から近畿大学法学部政策法学科卒業後、ミキハウス入社。

アーチェリーは中学校時代に走らなくてよさそうな運動という理由で始めた[1][2]。左利き。高等学校時代には全国高等学校総合体育大会団体戦優勝経験を持つ[2]。近畿大学入学後にコーチによるフォーム改造を施されてから地力が上昇し[2]、全日本学生選手権や全日本選手権個人戦などに優勝[2]

2009年に日本代表入りし、同年の世界選手権団体では松永安紗子松下紗耶未との団体で準優勝を果たした[3]。またアジア選手権でも団体優勝している[2]。全日本選手権では決勝で斉藤彩香を破り初優勝した[4]

2010年の全日本ターゲットアーチェリー選手権大会では3位となった[5]

2011年5月の世界選手権には選考会で5位となり出場を逃した[6]。同年の全関西アーチェリー選手権大会では3位となっている[7]

2012年4月の国内選考会で日本代表に選ばれた[8]。そして6月にアメリカユタ州オグデンで行われた五輪最終予選団体戦(3位までが出場権獲得)[9]で3位となり団体戦出場権も獲得した[2]2012年ロンドンオリンピック日本代表選手に選出され、川中香緖里早川漣との団体ではランキングラウンドでは720点満点中日本の3人中トップの665点で全体6位となった。1回戦で世界ランク3位のウクライナを破り、準々決勝でランク5位のメキシコを破った。準決勝で韓国に敗れたが、3位決定戦でロシアに勝利し、日本女子として初の銅メダルを獲得した[10]。個人戦では1回戦でウクライナのドロホワを破り、2回戦では団体銀メダリストの徐晶を破った[11]

2014年3月に引退を発表。同月末でミキハウスを退社[12]。現在は全国各地で講演や高校生などの指導にあたっている。広島県在住[13]

人物

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近畿大学時代の指導者、山田秀明によれば、人間的にプレッシャーを感じずに試合をするタイプ[11]。オリンピックではつけることができなかったが、トイ・ストーリーの「リトル・グリーン・メン」を肩当てに貼っている[1]

脚注

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  1. ^ a b [アーチェリー]アニメ好きゆるキャラ蟹江に取材殺到”. スポーツ報知 (2012年7月31日). 2012年7月31日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 愛産大三河高でロンドン五輪壮行会 ■アーチェリー代表 蟹江美貴選手”. 東海愛知新聞 (2012年7月14日). 2012年7月31日閲覧。
  3. ^ アーチェリー日本女子が銀メダル 男子は銅”. 共同通信 (2009年9月8日). 2012年7月31日閲覧。
  4. ^ アーチェリー菊地と蟹江が初優勝 全日本選手権”. 共同通信 (2009年10月25日). 2012年7月31日閲覧。
  5. ^ 洋弓部 第52回全日本ターゲットアーチェリー選手権大会”. 近畿大学 (2010年10月26日). 2012年7月31日閲覧。
  6. ^ [アーチェリー]蟹江“近大決戦”制し切符…W杯代表最終選考会”. スポーツ報知 (2012年4月23日). 2012年7月31日閲覧。
  7. ^ 洋弓部 第45回全関西アーチェリー選手権大会”. すぽかる (2011年9月29日). 2012年7月31日閲覧。
  8. ^ 石津、古川らが五輪予選へ”. サンケイスポーツ (2012年4月22日). 2012年7月31日閲覧。
  9. ^ アーチェリー女子日本新で決勝T/五輪予選”. 四国新聞社 (2012年6月20日). 2012年7月31日閲覧。
  10. ^ 女子団体が史上初の銅 3位決定戦でロシア撃破 スポーツニッポン 2012年7月30日閲覧
  11. ^ a b カニちゃん、団体銀の中国・徐晶も食った!個人3回戦進出…アーチェリー”. スポーツ報知 (2012年7月31日). 2012年7月31日閲覧。
  12. ^ ロンドン銅蟹江美貴が引退「結婚考えてる」”. 日刊スポーツ (2014年3月24日). 2014年4月6日閲覧。
  13. ^ 市政だより おかざき No.1279” (PDF). 岡崎市役所. p. 4 (2016年1月1日). 2020年3月8日閲覧。

外部リンク

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