虚構の劇団
虚構の劇団(きょこうのげきだん)は、かつて存在した日本の劇団。鴻上尚史が主宰し、サードステージが運営していた。2007年旗揚げ、2022年解散。
来歴
編集立ち上げメンバーの平均年齢は21.7歳[1]。2000人の応募者の中、2年間3度のオーディションで選ばれた[2]。
第1回公演は2007年11月の旗揚げ準備公演 『監視カメラが忘れたアリア』だが、旗揚げ公演を冠した舞台は2008年5月『グローブ・ジャングル』。このため、劇団の旗揚げは2008年と紹介される場合が多い。
第三舞台で初演された作品を再演することもあり、2009年『ハッシャ・バイ』(1986年初演)、2011年8月『天使は瞳を閉じて』(1988年初演)、2014年『ビー・ヒア・ナウ』(1990年初演)、2019年『ピルグリム』(1989年初演)を上演している。
2009年、『監視カメラが忘れたアリア』『リアリティ・ショウ』『グローブ・ジャングル』が収録された鴻上の戯曲集『グローブ・ジャングル「虚構の劇団」旗揚げ3部作』が、第61回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。
2012年大阪初公演。2015年四国初公演。
2020年4月、活動休止公演を行うはずだったが、新型コロナウイルス感染症蔓延のため、休止になっていた第15回公演(活動休止公演)『日本人のへそ』が、解散公演となり、2022年10月21日から30日まで東京の座・高円寺1で上演され、大阪、愛媛、東京凱旋公演を行うことが発表された[3]。
劇団員
編集太字は解散公演参加(演出部含む)[1]。
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公演歴
編集本公演
編集- 旗揚げ準備公演 『監視カメラが忘れたアリア』(2007年11月29日 - 12月9日、ザ・ポケット)
- 旗揚げ公演 『グローブ・ジャングル』(2008年5月10日 - 5月25日、シアターグリーン BIG TREE THEATER)
- 第2回公演『リアリティ・ショウ』(2008年12月12日 - 12月20日、紀伊國屋ホール)
- 第3回公演『ハッシャ・バイ』(2009年8月7日 - 8月23日、座・高円寺1)
- 第4回公演『監視カメラが忘れたアリア』再演(2010年2月5日 - 2月21日、座・高円寺1)
- 第5回公演『エゴ・サーチ』(2010年9月10日 - 9月19日、紀伊國屋ホール)
- 第6回公演『アンダー・ザ・ロウズ』(2011年4月8日 - 4月24日、座・高円寺1)
- 第7回公演『天使は瞳を閉じて』(2011年8月2日 - 21日、シアターグリーン BIG TREE THEATER)
- 第8回公演『イントレランスの祭』(2012年10月30日 - 11月11日、シアターサンモール・11月23日 - 11月25日、ABCホール)
- 第9回公演『エゴ・サーチ』再演(2013年10月5日 - 20日、あうるすぽっと・24日 - 27日、HEP HALL )
- 第10回公演『グローブ・ジャングル』再演(2014年4月4日 - 13日、座・高円寺1・17日 - 20日、一心寺シアター倶楽)
- 第11回公演『ホーボーズ・ソング HOBO’S SONG〜スナフキンの手紙Neo〜』(2015年8月25日 - 9月6日、東京芸術劇場シアターウエスト・11日 - 13日、近鉄アート館・17日 - 19日、四国学院大学ノトススタジオ・22日 - 23日、あかがねミュージアム多目的ホール・26日 - 27日、内子座)
- 第12回公演『天使は瞳を閉じて』再演(2016年8月5日 - 14日、座・高円寺1・20日 - 21日、あかがねミュージアム多目的ホール・26日 - 28日、AI・HALL・31日 - 9月4日、あうるすぽっと)
- 第13回公演『もうひとつの地球の歩き方〜How to walk on another Earth.〜』(2018年1月19日 ー 28日、座・高円寺1・2月2日 ー 4日、ABCホール・10日 ー 11日、あかがねミュージアム あかがね座・15日 ー 18日、東京芸術劇場シアターウエスト)
- 第14回公演『ピルグリム2019』(2019年2月22日 - 3月10日、シアターサンモール・3月15日 - 17日、近鉄アート館・23日 - 24日、あかがねミュージアム あかがね座)
第15回公演(活動休止公演)『日本人のへそ』(2020年5月15日 - 24日、座・高円寺1・5月29日 - 31日、ABCホール・6月6日 - 7日、あかがねミュージアムあかがね座・6月11日 - 21日、新宿シアターモリエール)[注 1]- 第15回公演(解散公演)『日本人のへそ』(2022年10月21日 - 30日、座・高円寺1・11月4日 - 6日、近鉄アート館・12日 - 13日、あかがねミュージアムあかがね座・12月1日 - 11日、東京芸術劇場シアターウエスト) ※愛媛公演は新居浜市市制施行85周年記念公演
発表会公演
編集- 一人芝居&自主企画発表会(2010年5月15日 - 16日、シアター・ミラクル)
- 自主企画発表会 vol.2(2011年10月8日 - 10日、中目黒ウッディシアター )
- 一人芝居&自主企画発表会2012(2012年8月11日 - 12日、シアター・ミラクル)
- 一人芝居&自主企画発表会2014(2014年10月18日 - 19日、シアター・ミラクル)
- 一人芝居発表会2016(2016年2月27日 - 28日、シアター・ミラクル)
- 一人芝居&自主企画発表会2018(2018年4月21日 - 22日、ひつじ座)
- 一人芝居&自主企画発表会2019(2019年5月25日 - 26日、アトリエファンファーレ東新宿)
番外公演
編集- 番外公演・虚構の旅団 vol.1『夜の森』作・演出、木野花(2012年4月5日 - 15日、シアターモリエール)
- 『ビー・ヒア・ナウ』作・鴻上尚史、演出 深作健太(2014年7月10日 - 21日、シアターグリーン BIG TREE THEATER)
- 番外公演・虚構の旅団 vol.3『青春の門~放浪篇~』原作・五木寛之、脚本・鐘下辰男、演出・千葉哲也(2016年2月3日~17日、SPACE 雑遊)
イベント
編集- ピルグリム2019公開大打ち上げ!〜本当のアフタートークイベント〜(2019年3月31日、アレイホール)
脚注
編集注釈
編集- ^ 新型コロナウイルス感染症により中止となった。
出典
編集- ^ a b 解散公演日本人のへそパンフレット
- ^ “「虚構の劇団」旗揚げ準備公演 『監視カメラが忘れたアリア』”. 虚構の劇団 (2007年10月20日). 2022年12月7日閲覧。
- ^ “虚構の劇団が2020年に上演予定だった「日本人のへそ」に改めて挑む”. ステージナタリー (2022年6月2日). 2022年6月2日閲覧。
外部リンク
編集- 公式サイト
- 虚構の劇団 (@kyokou_gekidan) - X(旧Twitter)
- 虚構の劇団 (kyokou.gekidan) - Facebook
- kyokounogekidan - YouTubeチャンネル
- サードステージマネジメント (@tsmanagement1) - X(旧Twitter)