藤田 五郎(ふじた ごろう、1915年9月28日[1] - 1952年12月7日[1])は、日本の経済史学者。

広島県広島市生まれ。日本史学者・藤田精一の五男[1]1939年3月、東京帝国大学経済学部商業学科卒業[2]1940年福島高等商業学校助教授[3]、翌年教授[1]。戦後は福島大学商学部助教授になり、1951年には広島大学助教授に転じる。マニュファクチュア論を引き継ぎ、日本における封建制から資本主義への意向を論じた。1952年に「日本封建社会の経済的構造」により、東北大学から経済学博士学位を授与される[4]が、同年に37歳で死去した。没後1953年『封建社会の展開過程』で毎日出版文化賞を受賞。

著書

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  • 会津蒲生氏の財政政策一班 会津地方経済史資料蒐集旅行の一齣』 福島高等商業学校研究調査課東北経済研究科、1942 (東北地方社会経済史研究叢書)
  • 『日本近代産業の生成』 日本評論社、1948
  • 『近世封建社会の構造』 日本絶対主義形成の基礎過程 羽鳥卓也共著 お茶の水書房、1951
  • 『封建社会の展開過程』 日本における豪農の史的構造、有斐閣 1952
  • 『近世経済史の研究』 御茶の水書房、1953
  • 藤田五郎著作集』 全5巻 御茶の水書房、1970-1971

参考文献

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  • 署名なし「藤田五郎略歴および著作目録」『商学論集』第4号、福島大学経済学会、1953年、229-232頁、NAID 40001789717 
  • 『新潮日本人名事典』

脚注

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  1. ^ a b c d 署名なし 1953
  2. ^ 『東京帝国大学一覧 昭和14年度』東京帝国大学、1939年12月、p.578
  3. ^ 『福島高等商業学校一覧 自昭和15年至昭和16年』福島高等商業学校、1940年12月、p.95
  4. ^ 書誌事項(CiNii Dissertations)”. 国立情報学研究所. 2017年11月20日閲覧。