藤原有家

平安時代末期~鎌倉時代初期の公卿、歌人。従三位・大蔵卿。藤原定家とともに『新古今和歌集』の撰者。勅撰集『千載和歌集』以下に68首入集

藤原 有家(ふじわら の ありいえ)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公卿歌人従三位藤原重家の三男。初名は仲家。官位は従三位・大蔵卿

 
藤原 有家
時代 平安時代末期 - 鎌倉時代初期
生誕 久寿2年(1155年
死没 建保4年4月11日1216年4月29日
改名 仲家(初名)→有家→寂印(法名)
官位 従三位大蔵卿
主君 六条天皇高倉天皇安徳天皇後鳥羽天皇土御門天皇順徳天皇
氏族 藤原北家末茂流六条藤家
父母 父:藤原重家、母:藤原家成の娘
兄弟 経家顕家有家保季資家、成円、仁快、中山兼宗
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略歴

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仁安2年(1167年)に叙爵治承2年(1178年)に少納言となる。建久年間以降、歌人として広く知られるようになり、建仁元年(1201年)に和歌所寄人となり、同2年(1202年)には和歌の賞(『明月記』同年7月24日条)で大蔵卿となる。承元2年(1208年)には従三位に叙せられた。また、藤原定家と共に『新古今和歌集』の撰者となった。建保3年(1215年)に出家して寂印と名乗るが、翌建保4年(1216年)に死去。享年62。

出典

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  • 中村文『後白河院時代歌人伝の研究』笠間書院、2005年、459 - 460頁。ISBN 4-305-70296-7
  • 有吉保「藤原有家」(『平安時代史事典』(角川書店、1994年) ISBN 978-4-04-031700-7