藤原はづき
藤原 はづき(ふじわら はづき)は、アニメ『おジャ魔女どれみ』シリーズの登場人物である魔女見習いの少女で、MAHO堂に所属する「おジャ魔女」の一人。担当声優は秋谷智子。
藤原 はづき | |
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『おジャ魔女どれみ』のキャラクター | |
登場(最初) | 第1期(無印)第1話「私どれみ!魔女見習いになる!!」 |
作者 | 馬越嘉彦 |
声優 | 秋谷智子 |
プロフィール | |
生年月日 | 1991年2月14日 |
性別 | 女性 |
種類 | 人間(魔女見習い) |
国籍 | 日本 |
家族 |
藤原明(父) 藤原麗子(母) 藤原麗子の父(母方の祖父) 藤原麗子の母(母方の祖母) |
プロフィール
- 1991年(平成3年)2月14日生まれ、みずがめ座のA型。
- 父親は映画監督の藤原明、母親はインテリアコーディネーターの藤原麗子。家には、お世話係の市川小雪(ばあや)が住み込んでいる。母方の祖父と祖母もいる。
- ソナチネ幼稚園⇒美空市立美空第一小学校3年2組⇒4年2組⇒5年2組⇒6年2組⇒私立カレン女学院(音楽科ヴァイオリン専攻)中等部⇒高等部⇒パリ国立高等音楽院へ進学。
- 魔女見習い服はオレンジ。お付きの妖精は「レレ」。ヴァイオリンの音がするポロンを使っている。魔法の呪文は「パイパイポンポイ プワプワプー」。マジカルステージでは「パイパイポンポイ しなやかに」。ロイヤルパトレーヌの時は「パイパイパトレーヌ」。
- ホウキに乗って空を飛ぶ時、彼女とおんぷは横向きに座る[注 1]。
- ハナちゃんの乳児時代の架空の父親役である。しかし、当人は母親役がよかったと言っている[1][注 2]。
人物
どれみの幼馴染。大きなオレンジ色のリボンでポニーテールにしている、MAHO堂のメンバーで唯一のメガネっ子。眼鏡を外した姿は稀にしか出てこなかったが、これといって変わった作画はなされていない[注 3]。また、場面に応じて眼鏡そのものにコミカルな作画が与えられることはよくあった[注 4]。一人称は「私」。どれみとは対照的な性格で、おっとりとしている。少しとぼけた一面もあるが、些細なことで頑固なところも見せる。ストーリーが始まった時点で既にどれみの親友だった。どれみが魔法を使うところを見てしまい、どれみが魔女ガエルになるのを防ぐため、どれみと一緒に魔法修行をすることとなった。魔女を目指すに当たっての動機は「自分の意見をしっかり言える勇気が欲しい[注 5]」。第2期まではクリーム色のチョッキに橙色のプリーツスカートを着用、髪と瞳は茶色。
魔女見習いとしてもしっかり者ではあったが[注 6]、一度友人を思うがゆえに禁呪を使ったため[注 7]、魔法を10日間だけ使用禁止になったことがあった[注 8]。ハナちゃんの一件以後も、FLAT4(特にフジオ)を苦手にしている。
優等生[注 9]で、振る舞いはおしとやかであり、周囲が慌てふためく中で冷静に行動できる子である[注 10]。しかし、オバケが大嫌いなため怪談話や肝試し、呪いの森の不気味な雰囲気などでパニックになったり、キャラクターが崩壊することが多い[注 11]。カエルも苦手としており、鳴き声を聞いただけて慌てふためくほど。怖さのあまり我を失い、運動能力が高いあいこを投げ飛ばし、クラスを崩壊させてしまったこともある。この崩壊した状態では、ももこに勝るとも劣らない「ウケケケケケケケ…」というような独特の奇妙な笑い声を発することがある。第4期第1話でハナちゃんの魔力によりMAHO堂が変わった時、驚きのあまりももこの首を締めている。ヴァイオリン・日本舞踊・バレエなど数多くの習い事をこなしている。
お嬢様育ちであるがゆえか笑いのツボが異なっており、例えばSOSトリオや第1期第19話に登場したパパイヤ兄弟の寒いギャグに周囲が引いているのにもかかわらず、彼女だけは大笑いしていた[注 12]。また、ばあやから教わっていた[注 13]ナポレオンズの「あったまぐるぐる」のような頭部回転マジックを、魔女界の忘年会の時に披露して女王様を驚かせたことがある[9]。どれみに対して「諦めが肝心よ」と言い放つ[10]など、まれに本音をそのまま言ってしまうことがある。第1期第36話の眠らないといけない場面で枕が違ってなかなか寝られなかったが、あいこの蹴りによりなんとか気絶することで眠れた。女子プロレスの試合をときどき観戦しており[11]、キャンディ伊藤の引退を聞いた時には涙を流していた[12]。
かつては水泳を習っていたこともある[13]。裁縫が得意で[14]、ハナちゃんによだれかけ[14]や、手作りのサンタ服[15]をプレゼントしたこともある。同学年の矢田まさるとは幼馴染で両想いだが、二人とも不器用なため、恋人らしいおつきあいには至っていない。幼い頃にまさるからもらった鳩笛を、今も大切に持っている。
幼稚園の時にどれみと大喧嘩をしたことがあり[注 14]、仲直りのときにどれみと共に『赤とんぼ』を演奏したことからバイオリンが好きになる。また、第2期第19話でもどれみと喧嘩になったが、その後2人を除く3人[注 15]のマジカルステージにより、5年前の幼稚園の時の仲直りを見て、再び仲直りができた。一時は「どれみと別れたくない」と美空中への進学を考えるも、ヴァイオリニストを目指す気持ちに気付き[注 16]、実績のある名門校カレン女学院への入学を決意する[注 17]。小学5年生になりMAHO堂がSWEET HOUSE MAHO堂となるまでは料理は苦手で、SWEET HOUSE MAHO堂に変わった当初は卵を割ることさえも出来なかったが、特訓により卵をきれいに割ることが出来るようになった[18]。好きなスイーツはシフォンケーキ[19]。フリフリの洋服を着るのは嫌だが、人に着せるのは大好き[注 18]。また、小学校卒業後(おジャ魔女一度目の卒業後)は、母親に対しても自分の意見をはっきり言えるようになった。
「おジャ魔女戦隊マジョレンジャー」ではマジョオレンジを演じた。横川信子作の小説やマンガでははづき博士をやっている(容姿はお茶の水博士に似ているが、声ははづきその人)。人の足元くらいの大きさの忠犬どれみを改造してビルの高さのどれみロボへ変身できるようにした。
さらに時々占い師に変身し、「美空町の父」を自称して美空町の公園近くの路地にふぢはら堂というお店を一時的に開業することがある。今までに、長谷部たけし[21]と宮本まさはる[22]の悩みを解決した。手相を見てもらえるが、いつも暇なようで、無料で見てもらえる。
ハムスターが好きで、第3期第2話でハムスターに変身した時は「キャーキャー」と喜んでいた。さらに、第4期第3話ではハムスターに変身したどれみ達でお手玉もしていた。
どれみとは中学生になってからも毎週土曜日に会っていた。
第1期第32話での次回予告では体操服の名前が「はずき」と誤植されていたが、第33話の本編では「はづき」に修正されている。
第6期では、ヴァイオリンに専念するため他の習い事をすべて辞めている[23]。まさるとの仲も続いてはいるが校則の為二人きりでデートすることが許されず、いつもばあやや母親に付き添われることに対し不満を漏らしていた。
第6期第4巻第6章で起きた事件により、藤原家は破産に追い込まれる。そのため、ヴァイオリニストの道もあきらめかけたが、小学校3・4年の担任でカレン女学院の先輩でもあった関先生[注 19]の助言でカレン女学院へは奨学金制度により通学を継続した。また、破産の代償として、それまで住んでいた邸宅を借金の返済の為売却したころでマンション暮らしになった他、藤原家の負担を減らすために親戚のいる長万部に引っ越すことに決めたばあやと別れることになる等[24]、それまでとは生活が一変することになった。
高校卒業後はフランスの音楽学校へ留学しており、同じくフランスでパティシエ[注 20]の専門学校に通っているももことは交流が続いている。
脚注
注釈
- ^ 作中では場面によって、右・左どちらにも向いていた。
- ^ その後、念願がかなって架空の母親役を務めることになった[2]。
- ^ ただし、第4期第28話のみ目が3の字になっていた。
- ^ レンズが曇ったり、ハナちゃんの水晶玉が割れたと聞いたときにひびが入ったりするなど。
- ^ 過保護に育てられたことから、自分を表現することを苦手としていることに加えて、周りの人間に気を使いすぎてしまうから。
- ^ ただし、初めて見習い服に着替える際、もたついているうちに音楽が鳴り終わってしまって、見習い服が消えてしまった[3]。
- ^ 傷を負ったウサギを治すため。はづき自身がその反動により、瀕死の状態になってもおかしくはなかったが、魔女界の女王様の保護によって風邪だけで済んだ[4]。
- ^ ポロンを没収されただけで、見習い服に着替えることは可能であった[5]。
- ^ 成績表に「がんばりましょう」が1つあっただけでもショックを受け、悲鳴を上げたこともある[6]。
- ^ 相手が伝えようとしている真意をしっかりと理解し、それを他の仲間へ分かりやすく伝えることができる。
- ^ なお、怖さを克服する呪文として「マジョリカマジョリカマジョリカ…」と教えられて唱えている[7]。この呪文ははづきの幼なじみ・まさるも肝試しで腰が抜けた時に唱えているが、意味は特に理解していない。
- ^ 魔法の力でSOSトリオのギャグが面白くなっている時も、決して笑うことは無く、普段と異なることを見抜いた[8]。
- ^ はづきによると、ばあや直伝とのこと。
- ^ ななこの会話にて判明[16]。喧嘩の原因は幼稚園で飼育していて、はづきが最もかわいがっていたうさぎに関係していた。彼女が不在の時に誰かが小屋を閉め忘れたことが原因で、うさぎは野良犬に噛み殺されてしまう。うさぎの不在に戸惑うはづきにどれみは「母親のもとへ帰った」と嘘をつき、初めはそれを信じていたが、後にうさぎが死んでいた事実を知り「どれみちゃんの嘘つき!」と強い言葉を投げかけて互いの間に溝が出来てしまう。しかし、ななことまさるから真相を聞かされ、前述のことをどれみに謝罪し、わだかまりは氷解した。
- ^ その内訳は、あいこ・おんぷ・ぽっぷ(しかし、ぽっぷの魔力が弱かったことから失敗しかけたが、ハナが魔力のサポートをしたおかげで成功した)。
- ^ 将来の夢として「ヴァイオリニスト」を挙げていた[17]。
- ^ 第2期第5話ですでに、カレン女学院へのあこがれの気持ちを語っていた。
- ^ ハナちゃんに贈ったよだれかけ[14]や服[20]は、いずれもフリフリ付きだった。
- ^ 関先生自身も母子家庭で、学費に余裕がなかったため、奨学金制度で卒業できたとのこと。
- ^ 作中では、女性のため「パティシエール」と表記。